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開催日
2012年1月15日
会場
ゆうぽうと大ホール
出演者
寺島拓篤(一十木音也役)、鈴村健一(聖川真斗役)、谷山紀章(四ノ宮那月役)、宮野真守(一ノ瀬トキヤ役)、諏訪部順一(神宮寺レン役)、下野 紘(来栖 翔役)
シークレットゲスト
鳥海浩輔(愛島セシル/クップル役)
ダンス
シャイニングダンサーズ(YU-ICHI、HIROYUKI、sho-ta.、QUE)
振り付け
石川ゆみ、六車和也
2012年1月15日に『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』の出演キャストによるライブイベントが開催されました。「マジLOVE1000%」から始まり、アイドルソングやゲームのソロ曲、そして「未来地図」や「オルフェ」など計17曲が披露され、会場全体がひとつになるような熱い熱いライブになりました。
ライブのオープニングは、もちろん「マジLOVE1000%」! 観客も出演者と一緒に「Check it out!!」「1000%LOVE」と振り付きでノリノリに。
ライブ後半で歌われた「未来地図」。アニメオープニングの両翼に伸びる階段をイメージしたステージセットに出演者たちが広がって並び、美しいハーモニーを響かせました。
トークコーナーでは、鈴村さんからの振りで極秘情報が解禁に。『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』アニメ第二期の制作が決定しました!
アンコールでの1曲は、やっぱり「マジLOVE1000%」。ST☆RISHキャストとダンサーで繰り広げられたステージのラストでは、銀テープが客席に降り注ぎました。
アンコールでは、出演者全員がライブTシャツに衣装チェンジ。ステージ中央に集まり、全員で手を繋いでの大きなお辞儀で締めくくられました。

ライブ
01「マジLOVE1000% ショートver.」
寺島拓篤、鈴村健一、谷山紀章、宮野真守、諏訪部順一、下野 紘(ST☆RISH)
MC
オープニング挨拶
シャイニング早乙女MC
ライブ
02「BRAND NEW MELODY」寺島拓篤(一十木音也)
03「BELIEVE☆MY VOICE」宮野真守(一ノ瀬トキヤ)
04「Knocking on the mind」鈴村健一(聖川真斗)
05「悪魔のKissは炎より激しく」諏訪部順一(神宮寺レン)
06「オリオンでSHOUT OUT」谷山紀章(四ノ宮那月)
07「Changing our Song!」下野 紘(来栖 翔)
MC
沢城みゆき(七海春歌)ビデオメッセージ
鳥海浩輔(愛島セシル/クップル)ビデオメッセージ
ライブ
08「Eternity Love」鳥海浩輔(愛島セシル)
MC
クロストークコーナー
シャイニング早乙女MC
ライブ
09「七色のコンパス」宮野真守(一ノ瀬トキヤ)
10「アンドロメダでクチヅケを」谷山紀章(四ノ宮那月)
11「Mostフォルティシモ」鈴村健一(聖川真斗)
12「世界の果てまでBelieve Heart」諏訪部順一(神宮寺レン)
13「虹色☆OVER DRIVE!」寺島拓篤(一十木音也)
MC
シャイニング早乙女MC
ライブ
14「男気全開Go! Fight!!」下野 紘(来栖 翔)
15「オルフェ」宮野真守
MC
エンディング挨拶
ライブ
16「未来地図」
寺島拓篤、鈴村健一、谷山紀章、宮野真守、諏訪部順一、下野 紘(ST☆RISH)
アンコール
アンコール挨拶
17「マジLOVE1000% フルver.」
寺島拓篤、鈴村健一、谷山紀章、宮野真守、諏訪部順一、下野 紘(ST☆RISH)



会場ロビーに足を踏み入れると、ST☆RISHの大きなイラストがお出迎え。
長い列のできた物販では、各キャラクターのサイリウムやうちわ、マフラータオルなどが売られていて、まさにST☆RISHのライブ会場! という印象を受けます。
那月「会場の皆さん。今日は僕たちのライブに来てくれて、ありがとうございます」
音也「みんなー、今日は思いっきりテンション上げていくよーっ!」
真斗「この胸の熱い思い……歌でお前たちに伝えたい」
というAクラスキャラからのアナウンスがホール内に響き渡り、いよいよライブスタート!
アニメOp.1の冒頭と同じBGMが流れ、緞帳が上がるとステージには6つの人影。紗幕が落ちると、そこには出演者が――というケレン味のある登場を果たしたST☆RISHキャストたち。それぞれ一歩を踏み出しながら、順に「Are you ready?」と投げかけながら『マジLOVE1000%』が歌いだされると、観客も「Yes×2」「ST☆RISH」とレスポンスを返します。「Check it out!!」「1000%LOVE」の振りは出演者と観客全員でバッチリ決めて、まさに「DOKI×2で壊れそう」なオープニングでライブ冒頭からヒートアップ!
シャイニングによる挨拶のアナウンスでは「会場でたくさんの愛を肌で感じ取り、これからも愛ある歌を送り出すため」という今回のライブの目的が告げられ、ソロ曲トップバッターを飾るのは寺島さんが歌う音也の『BRAND NEW MELODY』。歌詞に合わせて寺島さんがピースサインを高々と掲げると、観客もそれに応えるようにステージ上へピースサインを送ります。トキヤの『BELIEVE☆MY VOICE』では、宮野さんがダンサーと共に華麗なダンスを披露! 歌はもちろん、ジャケットをはだけさせたりとセクシー&カッコイイダンスでも魅せてくれました。
続いて登場したのは、鈴村さん。スクリーン上に雪の結晶が華麗に舞い落ちる中、真斗の『Knocking on the mind』をしっとりと歌い上げると、対抗するようにレンの『悪魔のKissは炎より激しく』を熱く情熱的に歌う諏訪部さん。ゆるめたネクタイにベスト、前髪は斜めに流したまさに“レン・スタイル”の諏訪部さんが「子羊ちゃん、もっといい声を出して……」とバラの花が添えられたマイクにささやくと、観客はもうクラクラ。続いてロックな前奏とともにステージ中央のせり上がりから登場したのは、谷山さん。那月の『オリオンでSHOUT OUT』をアニメOp.6の砂月さながらに熱く重く響かせてくれました。



そして、4人のダンサーを引き連れ登場したのは、帽子・ネクタイ・パーカー・ブレザーと“翔ちゃんスタイル”の下野さん。翔の『Changing our Song!』ではダンサーと共にダンスを披露し、観客も一緒にボックスステップ&ジャンプで参戦! そして、スクリーンには春歌役・沢城さんからのビデオメッセージと、セシル役鳥海さんのビデオメッセージが映し出されます。沢城さんからはアニメの思い出などが語られる一方、鳥海さんのビデオメッセージは「ニャーニャー」とクップルの鳴き声で開始。「仕事でロサンゼルスのいるため、ライブに行けなくて残念」「だから、セシルの名場面をPVにまとめました」という前振りのあと、セシルの『Eternity Love』と共に鳥海さん本人がステージに登場! まさかのサプライズに会場からも歓喜の悲鳴が上がります。


鳥海さんの歌のあとは「ST☆RISH with セシル」の出演者7人によるトークコーナー。話題になったのは、女性が99%を占めると思われる会場で圧倒的な存在感を放つ男性客数名のこと(みんなテンションが高くて楽しそう!)。そして、やはり下野さんのダンスについて。当日早朝に行われたリハーサルでは下野さんの個人リハーサルを、出演者全員でガン見。客席センターの最前列に陣取って、歌に合わせてジャンプをしたり一緒にボックスステップを踏んだり、携帯で動画を撮影したりと大忙しだったとか。トークコーナーも終了の時刻になり、名残惜しくもシャイニングのアナウンスに急かされ、ライブもいよいよ後半戦です。
後半では宮野さんが『七色のコンパス』、谷山さんが『アンドロメダでクチヅケを』、鈴村さんが『Mostフォルティシモ』、諏訪部さんが『世界の果てまでBelieve Heart』、寺島さんが『虹色☆OVER DRIVE!』、下野さんが『男気全開Go! Fight!!』をそれぞれ披露。アニメの主題歌『オルフェ』がソロ曲のラストを飾り、宮野さんの呼び込みで他ST☆RISHキャスト5人もステージに登場し、ST☆RISHの6人曲『未来地図』を熱唱します。アニメのオープニング映像風のセットに広がる6人。その歌声が重なり合い、すばらしいハーモニーが響き渡りました。
観客からの大きなアンコールに応え、再びステージに登場した6人はライブTシャツに衣装チェンジ。開演直前にホールのBGMで流れていた『マジLOVE1000%』に合わせ、観客がノリノリで歌いだしていたことが触れる鈴村さん。「最初はみんなの熱さに押され気味だったけど、思い切って登場してよかったです!」という感想が語られ、宮野さんからは「この作品ならではのイベントになったと思います。みんな合いの手が完璧すぎ!」と今回のライブの感想を笑顔で話します。さらに、今回来ることのできなかった『うた☆プリ』ファンのためにも「絶対にまたライブをやろう」という熱い思いが語られました。
そして、鈴村さんだけが知っている極秘情報があるらしく、スクリーンに注目すると……「『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』アニメ第二期制作決定」の文字が! 会場中から上がる悲鳴と歓声、そして「ありがとう!」という声援。いよいよラストとなったライブの17曲目を飾るのは『マジLOVE1000%』のフルバージョン。ST☆RISHキャストはステージ1階に、シャイニングダンサーズはステージ2階でST☆RISHのダンスを披露。オープニングよりもさらに強く、深く会場全体がひとつになり、出演者はもちろん観客全員が全力で駆け抜けるような2時間になりました。





トキヤ「今日は私たちのライブに来てくださって、ありがとうございます」
翔「みんな~っ!気合入ってるか~っ?! 今日はガンガン燃えてくぜ!」
レン「子羊ちゃんたちのハートを、とろけるような歌でノックアウトしてあげる」。
第1部ではAクラスメンバーが担当していた開演前のアナウンス。第2部は装いも新たにSクラスからのアナウンスがホールに響き、いよいよ第2部のスタートです!
オープニングを飾るのは、もちろん『マジLOVE1000%』!客席には赤、青、黄、紫、オレンジ、ピンク、緑と7色のサイリウムがきらめく中、ステージ上からは「Are you ready?」の掛け声。寺島さんと宮野さんが「KURA×2しちゃうくらい」の歌詞に合わせてアニメの音也とトキヤのように指をクルクル回すとひときわ大きな歓声が上がります。さらに、出演者が「1000%LOVE」「Check it out!!」とポーズを決めれば観客も「Were」「ST☆RISH」とレスポンスを返すという、まるでST☆RISHデビューライブが再現されているかのような大興奮のステージ。
「一番手、一十木音也です! みんな今日は楽しもう!」と大きな声で語りかける寺島さんの『BRAND NEW MELODY』からソロ曲がスタート。バックダンサー4人を引き連れ笑顔で歌い踊る姿は、まさに音也そのもの! 続く宮野さんもダンサーに負けないキレのあるダンスと共に『BELIEVE☆MY VOICE』を披露。さらに、青い光に包まれた鈴村さんが『Knocking on the mind』をしっとりと歌い上げ、『悪魔のKissは炎より激しく』では諏訪部さんがマイクスタンドでのパフォーマンスつきで魅せてくれます。続く谷山さんは『オリオンでSHOUT OUT』をロックに歌い上げてくれました。


そして『Changing our Song!』では、ダンサーを引き連れた下野さんが登場! 曲の後半では、他の出演者6人(シークレットゲストの鳥海さんまで!)が登場して、下野さんのバックでダンサーと一緒に華麗なボックスステップを披露するという、下野さんもびっくりのハプニングが。当日のリハーサルがあまりに楽しそうだったため、本番では我慢できずにみんなで飛び出てしまったんだとか。皆さんキャラカラーのサイリウムを手に持ち、仲良くジャンプ&ステップをキメていました。下野さんのダンスに飛び入り参加してしまい、シークレットゲストとしての紹介前に登場してしまった鳥海さん。「来ちゃいました」とかわいらしく挨拶した後、セシルの『Eternity Love』を披露するサプライズもありました。
続くトークコーナーでの話題は、やっぱり下野さんの曲にキャストが飛び入り参加したこと。「2回目の公演にトラブルはつきものですよね?」と言う宮野さんに対し、「そうですね! 何でみんな出てきちゃったの?」とツッコむ下野さん。歌でもトークでもすばらしいチームワークを見せる『うた☆プリ』キャストたちに客席も笑いが絶えず、第2部では『うた☆プリ』で好きな曲をお題にトークが繰り広げられました。ちなみに、皆さんの好きな曲は以下の通り。
♪『マジLOVE1000%』
諏訪部さん「『うた☆プリ』をここまで有名にした曲でもあるから」
鳥海さん「袖で見ていて、すごく楽しそうだったから」
♪『未来地図』
谷山さん「聴いていて泣きそうになる。自分もひとりじゃないんだなって思う」
下野さん「アニメのOp.13で流れたとき、おばあちゃんも一緒に回っていてびっくり!」
♪『オルフェ』
寺島さん「宮野さんにCDもらってすごく気に入り、繰り返し聴いた」
鈴村さん「とにかくカッコイイ!」
♪『オリオンでSHOUT OUT』
宮野さん「めちゃめちゃロックで、すごく衝撃的だった


トークコーナーの後はソロライブの後半戦。ピアノアレンジされたドラマティックな前奏が鳴り響き、一筋の光がステージを照らします。そこに登場した宮野さんが歌うのは『七色のコンパス』。歌詞とリンクした「大丈夫、もう泣かなくていいんです。私がいますから……」というトキヤのセリフに感極まってしまう観客の姿も見られました。続く谷山さんは『アンドロメダでクチヅケを』を圧倒的な歌唱力で歌い、さらに鈴村さんが『Mostフォルティシモ』で真斗の秘められた情熱を余すところなく見せつけます。
サックスの音色と共に登場した諏訪部さんは、ダンサーを引き連れ、『世界の果てまでBelieve Heart』をレンさながらのセクシーさで歌い上げます。続いて「行くよ『虹色☆OVER DRIVE!』、この曲でみんなの声いっぱい聞かせて!」という音也のセリフと共にステージに登場した寺島さん。呼びかけの通り、曲中では「ワン、ツー、スリー」の掛け声を観客と一緒にカウントしたり、「Yes call!」という歌詞のレスポンスがあったりと、観客との掛け合いを楽しんでいる姿が印象的でした。
ここでシャイニングのナレーションによりシャイニングダンサーズが紹介され、今回のライブを盛り上げてくれた4人のダンサーに大きな拍手が送られました(シャイニングダンサーズのメンバーは上中央の写真向かって左から、YU-ICHI、HIROYUKI、sho-ta.、QUE)。そして、おなじみの前奏が流れる中「男ならタオルを回せ! 女もタオルを回せ!」と歌詞の冒頭をアレンジした語りが入り、下野さんが歌う『男気全開Go! Fight!!』がスタート! ここでもシャイニングダンサーズだけでなく、出演キャストたちもダンサーとして登場します。会場全体でタオルをグルグル回し拳を突き上げ、男気全開のステージに会場のボルテージは最高潮!
アニメのオープニング映像がスクリーンに映し出され、さっきまで下野さんと一緒に踊っていた宮野さんがすばやく登場。アニメの主題歌『オルフェ』を先ほどの疲れも見せずに歌い上げると、残りのST☆RISHメンバーもステージに現れ、宮野さんと笑顔でハイタッチを交わします。楽しい時間が過ぎるのは早いもので、ラストの曲は『未来地図』。彼らの紡ぎだす優しいハーモニーが何よりの贈り物だというように聞き入る観客に対し、肩を組み、輝くような笑顔を向けるキャストたち。ライブの終わりを惜しみつつも、出演者たちはいったん退場となりました。



もちろんこれでライブが終わるわけはなく、たくさんのアンコールの声に応え再び登場したキャストたち。そして、彼らから「『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』アニメ第二期制作決定」の発表が! 当のキャストたちも、どんな話になるんだろう? 自分たちも出られるのかな? と興味深々です。最後にひとりずつ今回の感想や次回ライブへの期待を語ったあとは、いよいよ本当に最後の曲。今回ダンサーと組んだステージが一番多かった下野さんがシャイニングダンサーズを呼び込み、歌われたのはもちろん『マジLOVE1000%』のフルバージョン。
その後、スペシャルゲストの鳥海さんもステージに登場し、7人そろって「今日はありがとうございました」と大きくお辞儀。最後の最後にはBGMとして流れている『未来地図』をキャストと観客が合唱するというサプライズもあり、ST☆RISHの初ライブは大歓声のうちに幕を閉じました。次回のST☆RISHライブ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVELIVE1000% 2nd STAGE』にもご期待ください!


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| 開催日 | 2012年1月15日 |
| 会場 | ゆうぽうと大ホール |
| 出演者 | 寺島拓篤(一十木音也役)、鈴村健一(聖川真斗役)、谷山紀章(四ノ宮那月役)、宮野真守(一ノ瀬トキヤ役)、諏訪部順一(神宮寺レン役)、下野 紘(来栖 翔役) |
| シークレットゲスト | 鳥海浩輔(愛島セシル/クップル役) |
| ダンス | シャイニングダンサーズ(YU-ICHI、HIROYUKI、sho-ta.、QUE) |
| 振り付け | 石川ゆみ、六車和也 |
2012年1月15日に『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』の出演キャストによるライブイベントが開催されました。「マジLOVE1000%」から始まり、アイドルソングやゲームのソロ曲、そして「未来地図」や「オルフェ」など計17曲が披露され、会場全体がひとつになるような熱い熱いライブになりました。
ライブのオープニングは、もちろん「マジLOVE1000%」! 観客も出演者と一緒に「Check it out!!」「1000%LOVE」と振り付きでノリノリに。
ライブ後半で歌われた「未来地図」。アニメオープニングの両翼に伸びる階段をイメージしたステージセットに出演者たちが広がって並び、美しいハーモニーを響かせました。
トークコーナーでは、鈴村さんからの振りで極秘情報が解禁に。『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』アニメ第二期の制作が決定しました!
アンコールでの1曲は、やっぱり「マジLOVE1000%」。ST☆RISHキャストとダンサーで繰り広げられたステージのラストでは、銀テープが客席に降り注ぎました。
アンコールでは、出演者全員がライブTシャツに衣装チェンジ。ステージ中央に集まり、全員で手を繋いでの大きなお辞儀で締めくくられました。
| ライブ | 01「マジLOVE1000% ショートver.」 寺島拓篤、鈴村健一、谷山紀章、宮野真守、諏訪部順一、下野 紘(ST☆RISH) |
| MC | オープニング挨拶 シャイニング早乙女MC |
| ライブ | 02「BRAND NEW MELODY」寺島拓篤(一十木音也) 03「BELIEVE☆MY VOICE」宮野真守(一ノ瀬トキヤ) 04「Knocking on the mind」鈴村健一(聖川真斗) 05「悪魔のKissは炎より激しく」諏訪部順一(神宮寺レン) 06「オリオンでSHOUT OUT」谷山紀章(四ノ宮那月) 07「Changing our Song!」下野 紘(来栖 翔) |
| MC | 沢城みゆき(七海春歌)ビデオメッセージ 鳥海浩輔(愛島セシル/クップル)ビデオメッセージ |
| ライブ | 08「Eternity Love」鳥海浩輔(愛島セシル) |
| MC | クロストークコーナー シャイニング早乙女MC |
| ライブ | 09「七色のコンパス」宮野真守(一ノ瀬トキヤ) 10「アンドロメダでクチヅケを」谷山紀章(四ノ宮那月) 11「Mostフォルティシモ」鈴村健一(聖川真斗) 12「世界の果てまでBelieve Heart」諏訪部順一(神宮寺レン) 13「虹色☆OVER DRIVE!」寺島拓篤(一十木音也) |
| MC | シャイニング早乙女MC |
| ライブ | 14「男気全開Go! Fight!!」下野 紘(来栖 翔) 15「オルフェ」宮野真守 |
| MC | エンディング挨拶 |
| ライブ | 16「未来地図」 寺島拓篤、鈴村健一、谷山紀章、宮野真守、諏訪部順一、下野 紘(ST☆RISH) |
| アンコール | アンコール挨拶 17「マジLOVE1000% フルver.」 寺島拓篤、鈴村健一、谷山紀章、宮野真守、諏訪部順一、下野 紘(ST☆RISH) |



会場ロビーに足を踏み入れると、ST☆RISHの大きなイラストがお出迎え。
長い列のできた物販では、各キャラクターのサイリウムやうちわ、マフラータオルなどが売られていて、まさにST☆RISHのライブ会場! という印象を受けます。
那月「会場の皆さん。今日は僕たちのライブに来てくれて、ありがとうございます」
音也「みんなー、今日は思いっきりテンション上げていくよーっ!」
真斗「この胸の熱い思い……歌でお前たちに伝えたい」
というAクラスキャラからのアナウンスがホール内に響き渡り、いよいよライブスタート!
アニメOp.1の冒頭と同じBGMが流れ、緞帳が上がるとステージには6つの人影。紗幕が落ちると、そこには出演者が――というケレン味のある登場を果たしたST☆RISHキャストたち。それぞれ一歩を踏み出しながら、順に「Are you ready?」と投げかけながら『マジLOVE1000%』が歌いだされると、観客も「Yes×2」「ST☆RISH」とレスポンスを返します。「Check it out!!」「1000%LOVE」の振りは出演者と観客全員でバッチリ決めて、まさに「DOKI×2で壊れそう」なオープニングでライブ冒頭からヒートアップ!
シャイニングによる挨拶のアナウンスでは「会場でたくさんの愛を肌で感じ取り、これからも愛ある歌を送り出すため」という今回のライブの目的が告げられ、ソロ曲トップバッターを飾るのは寺島さんが歌う音也の『BRAND NEW MELODY』。歌詞に合わせて寺島さんがピースサインを高々と掲げると、観客もそれに応えるようにステージ上へピースサインを送ります。トキヤの『BELIEVE☆MY VOICE』では、宮野さんがダンサーと共に華麗なダンスを披露! 歌はもちろん、ジャケットをはだけさせたりとセクシー&カッコイイダンスでも魅せてくれました。
続いて登場したのは、鈴村さん。スクリーン上に雪の結晶が華麗に舞い落ちる中、真斗の『Knocking on the mind』をしっとりと歌い上げると、対抗するようにレンの『悪魔のKissは炎より激しく』を熱く情熱的に歌う諏訪部さん。ゆるめたネクタイにベスト、前髪は斜めに流したまさに“レン・スタイル”の諏訪部さんが「子羊ちゃん、もっといい声を出して……」とバラの花が添えられたマイクにささやくと、観客はもうクラクラ。続いてロックな前奏とともにステージ中央のせり上がりから登場したのは、谷山さん。那月の『オリオンでSHOUT OUT』をアニメOp.6の砂月さながらに熱く重く響かせてくれました。




そして、4人のダンサーを引き連れ登場したのは、帽子・ネクタイ・パーカー・ブレザーと“翔ちゃんスタイル”の下野さん。翔の『Changing our Song!』ではダンサーと共にダンスを披露し、観客も一緒にボックスステップ&ジャンプで参戦! そして、スクリーンには春歌役・沢城さんからのビデオメッセージと、セシル役鳥海さんのビデオメッセージが映し出されます。沢城さんからはアニメの思い出などが語られる一方、鳥海さんのビデオメッセージは「ニャーニャー」とクップルの鳴き声で開始。「仕事でロサンゼルスのいるため、ライブに行けなくて残念」「だから、セシルの名場面をPVにまとめました」という前振りのあと、セシルの『Eternity Love』と共に鳥海さん本人がステージに登場! まさかのサプライズに会場からも歓喜の悲鳴が上がります。



鳥海さんの歌のあとは「ST☆RISH with セシル」の出演者7人によるトークコーナー。話題になったのは、女性が99%を占めると思われる会場で圧倒的な存在感を放つ男性客数名のこと(みんなテンションが高くて楽しそう!)。そして、やはり下野さんのダンスについて。当日早朝に行われたリハーサルでは下野さんの個人リハーサルを、出演者全員でガン見。客席センターの最前列に陣取って、歌に合わせてジャンプをしたり一緒にボックスステップを踏んだり、携帯で動画を撮影したりと大忙しだったとか。トークコーナーも終了の時刻になり、名残惜しくもシャイニングのアナウンスに急かされ、ライブもいよいよ後半戦です。
後半では宮野さんが『七色のコンパス』、谷山さんが『アンドロメダでクチヅケを』、鈴村さんが『Mostフォルティシモ』、諏訪部さんが『世界の果てまでBelieve Heart』、寺島さんが『虹色☆OVER DRIVE!』、下野さんが『男気全開Go! Fight!!』をそれぞれ披露。アニメの主題歌『オルフェ』がソロ曲のラストを飾り、宮野さんの呼び込みで他ST☆RISHキャスト5人もステージに登場し、ST☆RISHの6人曲『未来地図』を熱唱します。アニメのオープニング映像風のセットに広がる6人。その歌声が重なり合い、すばらしいハーモニーが響き渡りました。
観客からの大きなアンコールに応え、再びステージに登場した6人はライブTシャツに衣装チェンジ。開演直前にホールのBGMで流れていた『マジLOVE1000%』に合わせ、観客がノリノリで歌いだしていたことが触れる鈴村さん。「最初はみんなの熱さに押され気味だったけど、思い切って登場してよかったです!」という感想が語られ、宮野さんからは「この作品ならではのイベントになったと思います。みんな合いの手が完璧すぎ!」と今回のライブの感想を笑顔で話します。さらに、今回来ることのできなかった『うた☆プリ』ファンのためにも「絶対にまたライブをやろう」という熱い思いが語られました。
そして、鈴村さんだけが知っている極秘情報があるらしく、スクリーンに注目すると……「『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』アニメ第二期制作決定」の文字が! 会場中から上がる悲鳴と歓声、そして「ありがとう!」という声援。いよいよラストとなったライブの17曲目を飾るのは『マジLOVE1000%』のフルバージョン。ST☆RISHキャストはステージ1階に、シャイニングダンサーズはステージ2階でST☆RISHのダンスを披露。オープニングよりもさらに強く、深く会場全体がひとつになり、出演者はもちろん観客全員が全力で駆け抜けるような2時間になりました。






トキヤ「今日は私たちのライブに来てくださって、ありがとうございます」
翔「みんな~っ!気合入ってるか~っ?! 今日はガンガン燃えてくぜ!」
レン「子羊ちゃんたちのハートを、とろけるような歌でノックアウトしてあげる」。
第1部ではAクラスメンバーが担当していた開演前のアナウンス。第2部は装いも新たにSクラスからのアナウンスがホールに響き、いよいよ第2部のスタートです!
オープニングを飾るのは、もちろん『マジLOVE1000%』!客席には赤、青、黄、紫、オレンジ、ピンク、緑と7色のサイリウムがきらめく中、ステージ上からは「Are you ready?」の掛け声。寺島さんと宮野さんが「KURA×2しちゃうくらい」の歌詞に合わせてアニメの音也とトキヤのように指をクルクル回すとひときわ大きな歓声が上がります。さらに、出演者が「1000%LOVE」「Check it out!!」とポーズを決めれば観客も「Were」「ST☆RISH」とレスポンスを返すという、まるでST☆RISHデビューライブが再現されているかのような大興奮のステージ。
「一番手、一十木音也です! みんな今日は楽しもう!」と大きな声で語りかける寺島さんの『BRAND NEW MELODY』からソロ曲がスタート。バックダンサー4人を引き連れ笑顔で歌い踊る姿は、まさに音也そのもの! 続く宮野さんもダンサーに負けないキレのあるダンスと共に『BELIEVE☆MY VOICE』を披露。さらに、青い光に包まれた鈴村さんが『Knocking on the mind』をしっとりと歌い上げ、『悪魔のKissは炎より激しく』では諏訪部さんがマイクスタンドでのパフォーマンスつきで魅せてくれます。続く谷山さんは『オリオンでSHOUT OUT』をロックに歌い上げてくれました。



そして『Changing our Song!』では、ダンサーを引き連れた下野さんが登場! 曲の後半では、他の出演者6人(シークレットゲストの鳥海さんまで!)が登場して、下野さんのバックでダンサーと一緒に華麗なボックスステップを披露するという、下野さんもびっくりのハプニングが。当日のリハーサルがあまりに楽しそうだったため、本番では我慢できずにみんなで飛び出てしまったんだとか。皆さんキャラカラーのサイリウムを手に持ち、仲良くジャンプ&ステップをキメていました。下野さんのダンスに飛び入り参加してしまい、シークレットゲストとしての紹介前に登場してしまった鳥海さん。「来ちゃいました」とかわいらしく挨拶した後、セシルの『Eternity Love』を披露するサプライズもありました。
続くトークコーナーでの話題は、やっぱり下野さんの曲にキャストが飛び入り参加したこと。「2回目の公演にトラブルはつきものですよね?」と言う宮野さんに対し、「そうですね! 何でみんな出てきちゃったの?」とツッコむ下野さん。歌でもトークでもすばらしいチームワークを見せる『うた☆プリ』キャストたちに客席も笑いが絶えず、第2部では『うた☆プリ』で好きな曲をお題にトークが繰り広げられました。ちなみに、皆さんの好きな曲は以下の通り。
♪『マジLOVE1000%』
諏訪部さん「『うた☆プリ』をここまで有名にした曲でもあるから」
鳥海さん「袖で見ていて、すごく楽しそうだったから」
♪『未来地図』
谷山さん「聴いていて泣きそうになる。自分もひとりじゃないんだなって思う」
下野さん「アニメのOp.13で流れたとき、おばあちゃんも一緒に回っていてびっくり!」
♪『オルフェ』
寺島さん「宮野さんにCDもらってすごく気に入り、繰り返し聴いた」
鈴村さん「とにかくカッコイイ!」
♪『オリオンでSHOUT OUT』
宮野さん「めちゃめちゃロックで、すごく衝撃的だった



トークコーナーの後はソロライブの後半戦。ピアノアレンジされたドラマティックな前奏が鳴り響き、一筋の光がステージを照らします。そこに登場した宮野さんが歌うのは『七色のコンパス』。歌詞とリンクした「大丈夫、もう泣かなくていいんです。私がいますから……」というトキヤのセリフに感極まってしまう観客の姿も見られました。続く谷山さんは『アンドロメダでクチヅケを』を圧倒的な歌唱力で歌い、さらに鈴村さんが『Mostフォルティシモ』で真斗の秘められた情熱を余すところなく見せつけます。
サックスの音色と共に登場した諏訪部さんは、ダンサーを引き連れ、『世界の果てまでBelieve Heart』をレンさながらのセクシーさで歌い上げます。続いて「行くよ『虹色☆OVER DRIVE!』、この曲でみんなの声いっぱい聞かせて!」という音也のセリフと共にステージに登場した寺島さん。呼びかけの通り、曲中では「ワン、ツー、スリー」の掛け声を観客と一緒にカウントしたり、「Yes call!」という歌詞のレスポンスがあったりと、観客との掛け合いを楽しんでいる姿が印象的でした。
ここでシャイニングのナレーションによりシャイニングダンサーズが紹介され、今回のライブを盛り上げてくれた4人のダンサーに大きな拍手が送られました(シャイニングダンサーズのメンバーは上中央の写真向かって左から、YU-ICHI、HIROYUKI、sho-ta.、QUE)。そして、おなじみの前奏が流れる中「男ならタオルを回せ! 女もタオルを回せ!」と歌詞の冒頭をアレンジした語りが入り、下野さんが歌う『男気全開Go! Fight!!』がスタート! ここでもシャイニングダンサーズだけでなく、出演キャストたちもダンサーとして登場します。会場全体でタオルをグルグル回し拳を突き上げ、男気全開のステージに会場のボルテージは最高潮!
アニメのオープニング映像がスクリーンに映し出され、さっきまで下野さんと一緒に踊っていた宮野さんがすばやく登場。アニメの主題歌『オルフェ』を先ほどの疲れも見せずに歌い上げると、残りのST☆RISHメンバーもステージに現れ、宮野さんと笑顔でハイタッチを交わします。楽しい時間が過ぎるのは早いもので、ラストの曲は『未来地図』。彼らの紡ぎだす優しいハーモニーが何よりの贈り物だというように聞き入る観客に対し、肩を組み、輝くような笑顔を向けるキャストたち。ライブの終わりを惜しみつつも、出演者たちはいったん退場となりました。




もちろんこれでライブが終わるわけはなく、たくさんのアンコールの声に応え再び登場したキャストたち。そして、彼らから「『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』アニメ第二期制作決定」の発表が! 当のキャストたちも、どんな話になるんだろう? 自分たちも出られるのかな? と興味深々です。最後にひとりずつ今回の感想や次回ライブへの期待を語ったあとは、いよいよ本当に最後の曲。今回ダンサーと組んだステージが一番多かった下野さんがシャイニングダンサーズを呼び込み、歌われたのはもちろん『マジLOVE1000%』のフルバージョン。
その後、スペシャルゲストの鳥海さんもステージに登場し、7人そろって「今日はありがとうございました」と大きくお辞儀。最後の最後にはBGMとして流れている『未来地図』をキャストと観客が合唱するというサプライズもあり、ST☆RISHの初ライブは大歓声のうちに幕を閉じました。次回のST☆RISHライブ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVELIVE1000% 2nd STAGE』にもご期待ください!



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Finally tonight as promised, a Special Comment on the passage, last week, of Proposition Eight in California, which rescinded the right of same-sex couples to marry, and tilted the balance on this issue, from coast to coast.
最後に、お伝えしていたとおり先週カリフォルニアで可決された提案8号のことについて特別コメントをします。同性カップルが結婚する権利を廃棄する、というものです。同性婚問題に関する均衡がこれで揺るがされました。全米で、です。
Some parameters, as preface. This isn’t about yelling, and this isn’t about politics, and this isn’t really just about Prop-8. And I don’t have a personal investment in this: I’m not gay, I had to strain to think of one member of even my very extended family who is, I have no personal stories of close friends or colleagues fighting the prejudice that still pervades their lives.
前置きとしてわたしの基準を言います。これはエールを送っているのでもなく、駆け引きをしようとしているのでもなく、そして本当は単に提案8号のことでもありません。わたしにはこの問題に関して個人的な思い入れもありません。わたしはゲイではないし、自分の家族親族の中にゲイがいるかと考えると、ずいぶんと範囲を広げても考え込んでしまうほどです。近しい友人や同僚たちの中に彼らの暮らしにいまも影を落とすこの偏見と闘っている者がいる、という私的なエピソードもありません。
And yet to me this vote is horrible. Horrible. Because this isn’t about yelling, and this isn’t about politics. This is about the human heart, and if that sounds corny, so be it.
しかし、そうではあっても、この投票はひどい。ひどすぎる。なぜならこれはエールでも駆け引きでもなく、人間の心の問題だからです。もしこの言い方が陳腐だと言うならば、そう、陳腐で結構。
If you voted for this Proposition or support those who did or the sentiment they expressed, I have some questions, because, truly, I do not understand. Why does this matter to you? What is it to you? In a time of impermanence and fly-by-night relationships, these people over here want the same chance at permanence and happiness that is your option. They don’t want to deny you yours. They don’t want to take anything away from you. They want what you want—a chance to be a little less alone in the world.
もしあなたがこのプロポジションに賛成票を投じたのなら、あるいは賛成した人を支持する、あるいはその人たちの表明する意見を支持するのなら、わたしはあなたに訊きたいことがある。なぜなら、ほんとうに、わたしには理解できないからです。どうしてこの問題があなたに関係あるんですか? これはあなたにとって何なんですか? 人と人との関係が長続きもせず一夜で終わってしまうような時代にあって、ここにいるこの人たちはただ、あなたたちが持っていると同じ永続性と幸福のチャンスを欲しいと思っているだけです。彼らはあなたに対し、あなたの関係を否定したいと思っているのじゃない。あなたたちからなにものかを奪い取りたいわけでもない。彼らはあなたの欲しいものと同じものを欲しいと思っているだけです。この世にあって、少しばかりでもさみしくなくいられるようなチャンスを、です。
Only now you are saying to them—no. You can’t have it on these terms. Maybe something similar. If they behave. If they don’t cause too much trouble. You’ll even give them all the same legal rights—even as you’re taking away the legal right, which they already had. A world around them, still anchored in love and marriage, and you are saying, no, you can’t marry. What if somebody passed a law that said you couldn’t marry?
それをあなたは彼らにこう言う──だめだ。そういう関係では結婚は許されない。ただ、行儀よくしているならば、きっと似たようなものなら。そんなに問題を起こさないなら、あるいは。そう、まったく同じ法的権利をあなたたちは彼らに与えようとさえするんでしょう。すでに彼らが持っていた法的権利を奪い取るのと引き換えに。彼らを取り巻く世界はいまも愛と結婚に重きを置くくせに、しかしあなたたちが言うのは、ダメだ、きみらは結婚できない。もしだれかがあなたは結婚できないと断じる法律を成立させたら、どういう気持ちですか?
I keep hearing this term “re-defining” marriage. If this country hadn’t re-defined marriage, black people still couldn’t marry white people. Sixteen states had laws on the books which made that illegal in 1967. 1967.
ずっと聞いているのは、結婚の「再定義」ということばです。もしこの国が結婚を再定義してこなかったなららば、黒人は白人といまでも結婚できていないはずです。1967年時点で、16の州がそれを違法とする成文法を持っていたんです、1967年に。
The parents of the President-Elect of the United States couldn’t have married in nearly one third of the states of the country their son grew up to lead. But it’s worse than that. If this country had not “re-defined” marriage, some black people still couldn’t marry black people. It is one of the most overlooked and cruelest parts of our sad story of slavery. Marriages were not legally recognized, if the people were slaves. Since slaves were property, they could not legally be husband and wife, or mother and child. Their marriage vows were different: not “Until Death, Do You Part,” but “Until Death or Distance, Do You Part.” Marriages among slaves were not legally recognized.
この合州国の次期大統領になる人の両親は、彼らの息子がいずれこの国の指導者になろうと成長しているそのときに、この国の3分の1近くの州では結婚できなかったのです。いや、もっとひどいことがある。もしこの国が結婚を「再定義」してこなかったなら、黒人のある人々は他の黒人ともいまも結婚できていなかった。それはほとんどの人々が見逃しがちな、われわれの悲しむべき奴隷制度の歴史の最も冷酷な部分の1つです。なぜなら奴隷は所有物だったから、彼らは法的には夫にも妻にもなれなかった。あるいは母にも子供にもなれなかった。彼らの結婚の誓いは違うものだったのです。「死が汝らを分かつまで」ではなく、「死が、あるいは売り渡される距離が、汝らを分かつまで」だった。奴隷間の結婚は法的には認められていなかったのですから。
You know, just like marriages today in California are not legally recognized, if the people are gay.
そう、ちょうど、カリフォルニアの結婚が今日、もしゲイならば、法的に認められなくなったのと同じです。
And uncountable in our history are the number of men and women, forced by society into marrying the opposite sex, in sham marriages, or marriages of convenience, or just marriages of not knowing, centuries of men and women who have lived their lives in shame and unhappiness, and who have, through a lie to themselves or others, broken countless other lives, of spouses and children, all because we said a man couldn’t marry another man, or a woman couldn’t marry another woman. The sanctity of marriage.
われわれの歴史の中で、世間に強いられて異性と結婚したり、偽装結婚や便宜上の結婚や、あるいは自分でもゲイだと気づかないままの結婚をしてきた男女は数知れません。何世紀にもわたって、恥と不幸にまみれて生き、自分自身と他人への嘘の中でほかの人の人生を、その夫や妻や子供たちの人生を傷つけてきた男女がいるのです。それもすべては、男性は他の男性と結婚できないがため、女性が他の女性と結婚できないがためなのです。結婚の神聖さのゆえなのです。
How many marriages like that have there been and how on earth do they increase the “sanctity” of marriage rather than render the term, meaningless?
いったいそんな結婚はこれまでいくつあったのでしょうか? それで、そんな結婚がいったいどれほど結婚の「神聖さ」を高めているというのでしょうか? むしろそれは「神聖さ」をかえって無意味なものにしているのではないのか?
What is this, to you? Nobody is asking you to embrace their expression of love. But don’t you, as human beings, have to embrace… that love? The world is barren enough.
これは、あなたにとって何なのですか? だれもあなたに彼らの愛情表現を信奉してくれとは言っていません。しかしその愛を、人間として、あなたは、祝福しなくてよいのですか? 世界はもうじゅうぶんに不毛なのに。
It is stacked against love, and against hope, and against those very few and precious emotions that enable us to go forward. Your marriage only stands a 50-50 chance of lasting, no matter how much you feel and how hard you work.
愛は追い込まれています。希望もまた。わたしたちを前進させてくれるあの貴重で数少ない感情が、劣勢にあるのです。あなたたちの結婚は50%の確率でしか続かない。どんなに思っていても、どんなにがんばっても。
And here are people overjoyed at the prospect of just that chance, and that work, just for the hope of having that feeling. With so much hate in the world, with so much meaningless division, and people pitted against people for no good reason, this is what your religion tells you to do? With your experience of life and this world and all its sadnesses, this is what your conscience tells you to do?
そうしてここに、その50%の見込みに、そのがんばりの可能性に、そしてその思いを持てることの希望に大喜びする人たちがいるのです。世界に蔓延する憎悪や無意味な分裂や正当な理由もなくいがみ合う人々を目にしながら、これがあなたの宗教があなたに命じた行為なのですか? これまでの人生やこの世界やそのすべての悲しみを知った上で、これがあなたの良心があなたに命じたことなのですか?
With your knowledge that life, with endless vigor, seems to tilt the playing field on which we all live, in favor of unhappiness and hate… this is what your heart tells you to do? You want to sanctify marriage? You want to honor your God and the universal love you believe he represents? Then Spread happiness—this tiny, symbolic, semantical grain of happiness—share it with all those who seek it. Quote me anything from your religious leader or book of choice telling you to stand against this. And then tell me how you can believe both that statement and another statement, another one which reads only “do unto others as you would have them do unto you.”
人生というものが、むしろ不幸や憎悪の方を味方して、私たちみんなの拠って生きる平等な機会を何度も何度も揺るがしがちだと知っているくせに、それでもこれが、あなたの心があなたにこうしろと言っていることなのですか? あなたは結婚を聖なるものにしたいのでしょう? あなたはあなたの神を崇め、その神が体現するとあなたの信じる普遍的な愛というものを栄光に包みたいのでしょう? それなら、幸せを広めなさい。このささやかで、象徴的で、意義のある、一粒の幸せを広めてください。そういう幸せを求めるすべての人たちと、それを共有してはどうですか。だれか、あなたの宗教的な師でもいい、然るべき本でもよい、そんな幸せに反対せよとあなたに命じているものがあるとしたらなんでもいい、それをわたしに教えてほしい。そうして、どうしてその教えと、もう1つの教えの、両方をあなたが同時に信じていられるのかを教えてください。「自分が為してほしきものを他人に為せ」という教えです。
You are asked now, by your country, and perhaps by your creator, to stand on one side or another. You are asked now to stand, not on a question of politics, not on a question of religion, not on a question of gay or straight. You are asked now to stand, on a question of love. All you need do is stand, and let the tiny ember of love meet its own fate.
あなたはいま、あなたの国によって、そしてたぶんあなたの創造主によって、どちらかの側に立つようにと言われています。あなたは、政治の問題ではなく、宗教の問題でもなく、ゲイとかストレートとかの問題でもなく、どちらかに立つように求められているのです。何に基づいて? 愛の問題によってです。行うべきことはただ立つこと。そうしてそのささやかな愛の燃えさしが自身の定めを全うすことができるようにしてやることです。
You don’t have to help it, you don’t have it applaud it, you don’t have to fight for it. Just don’t put it out. Just don’t extinguish it. Because while it may at first look like that love is between two people you don’t know and you don’t understand and maybe you don’t even want to know. It is, in fact, the ember of your love, for your fellow person just because this is the only world we have. And the other guy counts, too.
べつにそれを手助けする必要はありません。拍手を送る必要もない。そのためにあなたが戦う必要もない。あなたはただ、その火を消さないようにしてほしい。消す必要はないのです。最初はそれは、あなたの知らない2人の人間のあいだの愛のように見えるかもしれない。あなたの理解できない、さらにはきっと知りたくもない2人の人間の愛です。しかしそうすることはあなたの、仲間の人間に対する愛の残り火なのです。なぜなら、私たちにはこの世界しかないのですから。その中でほかの人がそれをこそ頼りにしているのですから。
This is the second time in ten days I find myself concluding by turning to, of all things, the closing plea for mercy by Clarence Darrow in a murder trial.
この10日間で、こともあろうにこのコーナーを、ある殺人犯裁判での弁護人クラレンス・ダローの、慈悲を求めた言葉で閉じるのは2度目です。
But what he said, fits what is really at the heart of this:
しかし彼の言ったことは、この問題の核心にじつにふさわしい。
“I was reading last night of the aspiration of the old Persian poet, Omar-Khayyam,” he told the judge. It appealed to me as the highest that I can vision. I wish it was in my heart, and I wish it was in the hearts of all: So I be written in the Book of Love; I do not care about that Book above. Erase my name, or write it as you will, So I be written in the Book of Love.”
彼は裁判官に向かってこう言っています。「わたしは昨晩、昔のペルシャの詩人オマル・ハイヤームの強い願いについて読んでいました」と。「それはわたしの想像しうる至高の希求としてわたしに訴えかけてきました。それがわたしの心の中にあったなら、そしてそれがすべての人々の心の中にもあったならと願わざるを得ません。彼はこう書いています;故に、我が名は愛の書物(the Book of Love)の中に刻みたまえ。あの天上の記録(Book above)のことは関知せず。我が名が消されようが、好きに書かれようが、ただしこの愛の書物の中にこそは、我が名を記したまえ」
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紹介文
投稿をきっかけとしたデビュー後、多くの出版社から作品を発表し続けている栗城偲先生。2011年は小説7冊、そして今年はすでに2冊をリリースと、 今、もっとも勢いを感じる作家のおひとりです。そんな先生の、人柄に迫るインタビュー。
Q. ペンネームの由来や込めた思いなど教えていただけますでしょうか。
A:苗字は母の旧姓で、下は本名です(字は違いますが)。投稿するときに直前までペンネームを考えておらず、締切も迫っていたので慌てて付けました。
Q. 2011年は小説7冊リリースと、ハイペースぶりに驚きました。ちるちるでは2010年6月の小説『恋をするには遠すぎて』の評価が高く、いつかお話をうかがいたいとタイミングを見計らっているうちに2012年になってしまいました。ここ1年の勢いあるリリースの理由など聞かせていただけますか?
A:ありがとうございます。こういう機会を頂けると思わなかったので、光栄です。去年は有り難いことに各社から色々お話を頂いて、可能な限りお仕事をさせて頂きました。
Q. デビューのきっかけは投稿とうかがいました。では、小説を書き始めた、また何かお話を考えたり作るというような、現在につながるきっかけはなんだったんでしょうか?
A:中学三年生のときの夏休みの宿題で、初めて小説を書きました。
読書感想文を書くのがすごく下手で苦手だったので、どうしても読書感想文じゃないと駄目ですかと訊いたら「じゃあ代わりに小説書いてもいいぞ」と国語科の先生が代替案を出して下さって。読書感想文書かなくていいならなんでもいいや、と書きました(笑)。
ただ、そこからずっと小説を書いていたわけではなくて、投稿作を書くまではしばらく物書きはしていませんでした。
Q. 『恋をするには遠すぎて』の受である外舘は、高校生ながら同人活動もしているオタクですが、先生のオタク的気質はいかほどでしょう? 『恋をするには遠すぎて』のあとがきで冷静にオタクを語られていたので、もしかして先生はオタク度が低いのかな? と思いましたが、作中のオタク的会話にはディープなものを感じたので、ちょっとそのあたりをうかがいたいな、と思っていました。
A:うーん……どうなんでしょう? 流行のアニメとかゲームとかはあまり詳しくないですが、筋金入りの腐女子で理屈っぽくてオタク気質ではあると思います。
Q. 『だけど、ここには愛がある』は、時間が不規則なスタイリスト×サラリーマンのすれ違いカップル。読み始めたときはこっちが受かな~? と想像していたナルシストでスタイリストの佐宗が攻と分かったときはびっくりしました。この作品は全体的にいい意味裏切られるパターンで、最後には「逆に美味しかったです、ごちそうさまでした」と手を合わせたくなりました。
A:攻受のイメージが逆っぽいと知って今激しく動揺しています……。にも関わらずそう仰っていただけると大変嬉しいですし、ほっとします。ありがとうございます。
Q. 作家という立場を離れて、どんなカップリングやシチュエーションのBLがお好きですか?
A:攻が受にメロメロなのが好きです。メロメロならどういう態度でも構いません(笑)。あと、衣装萌えではないんですが、表紙に和服の人がいるとつい買ってしまいます。歴史とか伝統芸能とか、そういう類のお話が好きですね。
でも基本的に地雷がないので、王道もバッドエンドも筋肉も髭もオッサンもショタも美形も不細工もグロもなんでも好きです。
Q. お好きな作品や作家さんなどを教えていただけますか。理由や思い入れなどもお願いします。
A:ジャンルでくくってしまいますが、ミステリ・新本格ミステリが好きです。私の書痴人生の原点です。
どんなジャンルの本でも色々な驚きがあると思うのですが、ミステリは色々な側面で吃驚させられるのでとても好きです。あとは割合かっちりと起承転結があるので、読んでいて安心します。
ボーイズラブもそうなのですが、物語の着地点がはっきりしているジャンルが好きみたいです。
Q. 今後、チャレンジしたい作風やストーリーなどは?
A:具体的ではないですが、爆発的に派手な話が書けたら書いてみたいです。
あとは、いつもどの編集さんからもOKいただけないんですが(笑)、老人と若者のピュアラブストーリーと、ポジティブクズ×ネガティブクズのクズBL。
Q. ここ1年、そして現在もかなりお忙しいと思いますが、お仕事が一段落したときのお楽しみや、やりたくてもやれてないこと、野望などありましたら、聞かせてください。
A:お仕事が終わった後は、積んでいた本やDVDを見たり、友人とごはんを食べたり飲みに行ったりするのが楽しいです。癒されます。
野望は海外旅行と海外留学をしたいですが、今はどちらも難しいですね……。野望というか妄想ですね……。
Q. 最後に、ちるちるユーザーのみなさんにメッセージをお願いします!
A:初めまして。栗城偲と申します。ここまでお読みいただきありがとうございました。これからも拙いながら頑張りますので、宜しくお願いいたします。"
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投稿をきっかけとしたデビュー後、多くの出版社から作品を発表し続けている栗城偲先生。2011年は小説7冊、そして今年はすでに2冊をリリースと、 今、もっとも勢いを感じる作家のおひとりです。そんな先生の、人柄に迫るインタビュー。
Q. ペンネームの由来や込めた思いなど教えていただけますでしょうか。A:苗字は母の旧姓で、下は本名です(字は違いますが)。投稿するときに直前までペンネームを考えておらず、締切も迫っていたので慌てて付けました。
Q. 2011年は小説7冊リリースと、ハイペースぶりに驚きました。ちるちるでは2010年6月の小説『恋をするには遠すぎて』の評価が高く、いつかお話をうかがいたいとタイミングを見計らっているうちに2012年になってしまいました。ここ1年の勢いあるリリースの理由など聞かせていただけますか?
A:ありがとうございます。こういう機会を頂けると思わなかったので、光栄です。去年は有り難いことに各社から色々お話を頂いて、可能な限りお仕事をさせて頂きました。
Q. デビューのきっかけは投稿とうかがいました。では、小説を書き始めた、また何かお話を考えたり作るというような、現在につながるきっかけはなんだったんでしょうか?
A:中学三年生のときの夏休みの宿題で、初めて小説を書きました。
読書感想文を書くのがすごく下手で苦手だったので、どうしても読書感想文じゃないと駄目ですかと訊いたら「じゃあ代わりに小説書いてもいいぞ」と国語科の先生が代替案を出して下さって。読書感想文書かなくていいならなんでもいいや、と書きました(笑)。
ただ、そこからずっと小説を書いていたわけではなくて、投稿作を書くまではしばらく物書きはしていませんでした。
Q. 『恋をするには遠すぎて』の受である外舘は、高校生ながら同人活動もしているオタクですが、先生のオタク的気質はいかほどでしょう? 『恋をするには遠すぎて』のあとがきで冷静にオタクを語られていたので、もしかして先生はオタク度が低いのかな? と思いましたが、作中のオタク的会話にはディープなものを感じたので、ちょっとそのあたりをうかがいたいな、と思っていました。
A:うーん……どうなんでしょう? 流行のアニメとかゲームとかはあまり詳しくないですが、筋金入りの腐女子で理屈っぽくてオタク気質ではあると思います。
Q. 『だけど、ここには愛がある』は、時間が不規則なスタイリスト×サラリーマンのすれ違いカップル。読み始めたときはこっちが受かな~? と想像していたナルシストでスタイリストの佐宗が攻と分かったときはびっくりしました。この作品は全体的にいい意味裏切られるパターンで、最後には「逆に美味しかったです、ごちそうさまでした」と手を合わせたくなりました。
A:攻受のイメージが逆っぽいと知って今激しく動揺しています……。にも関わらずそう仰っていただけると大変嬉しいですし、ほっとします。ありがとうございます。
Q. 作家という立場を離れて、どんなカップリングやシチュエーションのBLがお好きですか?
A:攻が受にメロメロなのが好きです。メロメロならどういう態度でも構いません(笑)。あと、衣装萌えではないんですが、表紙に和服の人がいるとつい買ってしまいます。歴史とか伝統芸能とか、そういう類のお話が好きですね。
でも基本的に地雷がないので、王道もバッドエンドも筋肉も髭もオッサンもショタも美形も不細工もグロもなんでも好きです。
Q. お好きな作品や作家さんなどを教えていただけますか。理由や思い入れなどもお願いします。
A:ジャンルでくくってしまいますが、ミステリ・新本格ミステリが好きです。私の書痴人生の原点です。
どんなジャンルの本でも色々な驚きがあると思うのですが、ミステリは色々な側面で吃驚させられるのでとても好きです。あとは割合かっちりと起承転結があるので、読んでいて安心します。
ボーイズラブもそうなのですが、物語の着地点がはっきりしているジャンルが好きみたいです。
Q. 今後、チャレンジしたい作風やストーリーなどは?
A:具体的ではないですが、爆発的に派手な話が書けたら書いてみたいです。
あとは、いつもどの編集さんからもOKいただけないんですが(笑)、老人と若者のピュアラブストーリーと、ポジティブクズ×ネガティブクズのクズBL。
Q. ここ1年、そして現在もかなりお忙しいと思いますが、お仕事が一段落したときのお楽しみや、やりたくてもやれてないこと、野望などありましたら、聞かせてください。
A:お仕事が終わった後は、積んでいた本やDVDを見たり、友人とごはんを食べたり飲みに行ったりするのが楽しいです。癒されます。
野望は海外旅行と海外留学をしたいですが、今はどちらも難しいですね……。野望というか妄想ですね……。
Q. 最後に、ちるちるユーザーのみなさんにメッセージをお願いします!
A:初めまして。栗城偲と申します。ここまでお読みいただきありがとうございました。これからも拙いながら頑張りますので、宜しくお願いいたします。
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これはBLか!? 2010年6月のデビュー作『つみびとの花』で、ちるちる読者に衝撃を与えた佐田三季先生。BLアワード2010では、新人ながら小説部門16位と多くの支持を集めました。デビューから約1年、作品に込められた思いや、先生の好みなどうかがいました。
Q. ペンネームの由来、込めた思いなど教えてください。
A:鬼籍に入った祖母ふたりから、名前を借りました。困ったときに助けてくれそうなのは、やはり祖母たちだと思いまして。
サダミキと読みますが、PCはそれだと変換してくれないので、サダサンキで打っています。最近、サダサンキなのかも、と思うようになってきました……。
Q. デビュー作『つみびとの花』は、内容の深さに多くの読者が驚きました。ちるちるでは「神」評価続出で、2010年度を振り返るBLアワード2010では小説部門16位。驚きの反面、高評価だったことを表す順位だと思います。振り返って、いかがでしょう?
A:過分の評価をいただき、こちらのほうが驚きでした。話は暗いですし、登場人物は地味ですし、受けいれてもらえるとは思っておりませんでした。評価をいただけたのは、ブログ時代から引き続き応援してくださった方々、本を気に入ってくださった方々、上田規代先生のすてきな挿絵のおかげだと思っております。
Q. 多くの登場人物の業が絡み合う『つみびとの花』、サイコホラー的な『あの日、校舎の階段で』、ミステリー要素豊富な『クライ、くらい夜の終わりに』と、それぞれ特徴的だと思いました。でも、根っこの部分ではつながっている気がします。そんな、佐田先生の創作のルーツと言っていいんでしょうか、そのあたり、教えてください。
A:ルーツ……、いままで育ってきた環境が作品の土壌だと思っております。傷つけられたことや、逆にやさしくしてもらったこととか、感じたものぜんぶで書くのだと思います。きっとすべての書(描)く方々もそうだと思うのですが。
Q. 前の質問に関連しまして、3作とも作品全体のトーンはシリアスですが、内容の端々には明るさ、温かさも感じられます。そのあたりに関する佐田先生の考えを聞かせてください。
A:私はどちらかといえば根暗な人間ですが、ずっと暗いことばかり考えているわけでもなく、テレビでお笑いを見れば笑いますし、スットコドッコイなことを考えてうっかり往来でもにやにやしてしまいます。
だれもずっと暗い、ずっとシリアスなだけというひとはいないんじゃないか、登場人物たちも同じようにおかしみや笑いといった、彩り豊かなものをもっているかなあ、と思いまして。
Q. また、作品から自由へ叫び、訴え、引かれるもの同士が愛し合って悪いか? どうなのか!? いやいいはずだ……みたいな葛藤や揺れを感じました。こういった解釈、いかがでしょうか。
A:「ありのままでなにが悪いか」というのを、主人公たちに乗せております。現実では生きづらいことばかりなので、話のなかくらい理想を書いてもいいかなあ、と。
Q. デビュー前はブログで作品を発表されていました。デビュー後、執筆環境で大きく変わった部分、またここはあまり変わらないな~、という部分はなんでしょう?
A:ブログのころは、毎日深夜十二時に記事をUPしておりました。今日も続きを読んでもらえるだろうか? という、連日の綱渡りのようなドキドキ感やライブ感がありました。いまはそれがなくなって、なんだかぼんやりさみしい気持ちがします。
デビュー後は担当さんを得られたことと、それからプロットをつくらねばならないということでしょうか。……プロットをつくるのは、とても苦手です……。ほかはとくに変わりはないと思います。
Q. 先生は東京生まれで、『あの日、校舎の階段で』には都内の描写が多くありますが、日本でいちばん好きな場所はどこでしょう? その理由もお願いします。
A:やはり、生まれ育った足立区です。いま住んでいるのは、緑も美しい盛岡ですが、足立区に帰るとものすごくほっとします。地元はごちゃごちゃしており、目にも耳にもうるさいのですが。
Q. 小説に限らず、好きな作家さんや作品、映画など教えてください。
A:好きな小説、詩歌、漫画に絵画、音楽はいっぱいありまして……。一番好きな作家、アーティストを挙げようと思ったのですが、一番を選べませんでした。すみませんが、省略させてください。
映画ですと、パトリス・ルコント監督の作品がとても好きです。『親密すぎるうちあけ話』のラストシーン、ネタバレになってしまいますので内容は省きますが、あんな感じを文章で表すことができたらいいなあ、と思っております。
Q. では、BLだと好みはどんなカップリング、シチュエーションですか?
A:同級生再会ものが大好物です!
Q. 先生は、ご自分の経験を作品に織り込んでらっしゃいますね。もしかしたら将来の作品に反映されるかもしれない、最近の印象的な出来事を教えてください。
A:東日本大震災です。平穏な日常は薄氷の上にあると思い知らされたあの日、私も多くの方と同じく、ものの見方が変わりました。きっとたぶん書くものにも反映されていくと思います。
Q. 個人的に将来が気になるのが、『あの日、校舎の階段で』の登場人物、アナウンサーの及川です。彼、今の局に骨をうずめるんでしょうか? それともフリーになって大ブレイクとか?
A:及川はたぶん、いまの局でずっと働くことでしょう。ただ、ちょっと地方局におネエっぽいのがいるとキー局で話題になるかもですが。やっと得た職なので、自分の居場所として大事にしていくと思います。
Q. 最後に、ちるちるユーザーのみなさんにひとことお願いします!
A:まだまだ拙く未熟です。精進いたしますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
このコーナーに取り上げていただき、とてもうれしかったです。どうもありがとうございました。
電子書籍作成・販売のプラットフォーム『ブクログのパブー』で、『あの日、校舎の階段で』の続き、短篇の『プラネタリウム』を販売しております。
こちらはチャリティ作品となり、売り上げはすべて日本赤十字を通じて東日本大震災の義援金となります。過去、ブログに載せていたものですが、もしもよかったら、よろしくお願いいたします。
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これはBLか!? 2010年6月のデビュー作『つみびとの花』で、ちるちる読者に衝撃を与えた佐田三季先生。BLアワード2010では、新人ながら小説部門16位と多くの支持を集めました。デビューから約1年、作品に込められた思いや、先生の好みなどうかがいました。
Q. ペンネームの由来、込めた思いなど教えてください。A:鬼籍に入った祖母ふたりから、名前を借りました。困ったときに助けてくれそうなのは、やはり祖母たちだと思いまして。
サダミキと読みますが、PCはそれだと変換してくれないので、サダサンキで打っています。最近、サダサンキなのかも、と思うようになってきました……。
Q. デビュー作『つみびとの花』は、内容の深さに多くの読者が驚きました。ちるちるでは「神」評価続出で、2010年度を振り返るBLアワード2010では小説部門16位。驚きの反面、高評価だったことを表す順位だと思います。振り返って、いかがでしょう?
A:過分の評価をいただき、こちらのほうが驚きでした。話は暗いですし、登場人物は地味ですし、受けいれてもらえるとは思っておりませんでした。評価をいただけたのは、ブログ時代から引き続き応援してくださった方々、本を気に入ってくださった方々、上田規代先生のすてきな挿絵のおかげだと思っております。
Q. 多くの登場人物の業が絡み合う『つみびとの花』、サイコホラー的な『あの日、校舎の階段で』、ミステリー要素豊富な『クライ、くらい夜の終わりに』と、それぞれ特徴的だと思いました。でも、根っこの部分ではつながっている気がします。そんな、佐田先生の創作のルーツと言っていいんでしょうか、そのあたり、教えてください。
A:ルーツ……、いままで育ってきた環境が作品の土壌だと思っております。傷つけられたことや、逆にやさしくしてもらったこととか、感じたものぜんぶで書くのだと思います。きっとすべての書(描)く方々もそうだと思うのですが。
Q. 前の質問に関連しまして、3作とも作品全体のトーンはシリアスですが、内容の端々には明るさ、温かさも感じられます。そのあたりに関する佐田先生の考えを聞かせてください。
A:私はどちらかといえば根暗な人間ですが、ずっと暗いことばかり考えているわけでもなく、テレビでお笑いを見れば笑いますし、スットコドッコイなことを考えてうっかり往来でもにやにやしてしまいます。
だれもずっと暗い、ずっとシリアスなだけというひとはいないんじゃないか、登場人物たちも同じようにおかしみや笑いといった、彩り豊かなものをもっているかなあ、と思いまして。
Q. また、作品から自由へ叫び、訴え、引かれるもの同士が愛し合って悪いか? どうなのか!? いやいいはずだ……みたいな葛藤や揺れを感じました。こういった解釈、いかがでしょうか。
A:「ありのままでなにが悪いか」というのを、主人公たちに乗せております。現実では生きづらいことばかりなので、話のなかくらい理想を書いてもいいかなあ、と。
Q. デビュー前はブログで作品を発表されていました。デビュー後、執筆環境で大きく変わった部分、またここはあまり変わらないな~、という部分はなんでしょう?
A:ブログのころは、毎日深夜十二時に記事をUPしておりました。今日も続きを読んでもらえるだろうか? という、連日の綱渡りのようなドキドキ感やライブ感がありました。いまはそれがなくなって、なんだかぼんやりさみしい気持ちがします。
デビュー後は担当さんを得られたことと、それからプロットをつくらねばならないということでしょうか。……プロットをつくるのは、とても苦手です……。ほかはとくに変わりはないと思います。
Q. 先生は東京生まれで、『あの日、校舎の階段で』には都内の描写が多くありますが、日本でいちばん好きな場所はどこでしょう? その理由もお願いします。
A:やはり、生まれ育った足立区です。いま住んでいるのは、緑も美しい盛岡ですが、足立区に帰るとものすごくほっとします。地元はごちゃごちゃしており、目にも耳にもうるさいのですが。
Q. 小説に限らず、好きな作家さんや作品、映画など教えてください。
A:好きな小説、詩歌、漫画に絵画、音楽はいっぱいありまして……。一番好きな作家、アーティストを挙げようと思ったのですが、一番を選べませんでした。すみませんが、省略させてください。
映画ですと、パトリス・ルコント監督の作品がとても好きです。『親密すぎるうちあけ話』のラストシーン、ネタバレになってしまいますので内容は省きますが、あんな感じを文章で表すことができたらいいなあ、と思っております。
Q. では、BLだと好みはどんなカップリング、シチュエーションですか?
A:同級生再会ものが大好物です!
Q. 先生は、ご自分の経験を作品に織り込んでらっしゃいますね。もしかしたら将来の作品に反映されるかもしれない、最近の印象的な出来事を教えてください。
A:東日本大震災です。平穏な日常は薄氷の上にあると思い知らされたあの日、私も多くの方と同じく、ものの見方が変わりました。きっとたぶん書くものにも反映されていくと思います。
Q. 個人的に将来が気になるのが、『あの日、校舎の階段で』の登場人物、アナウンサーの及川です。彼、今の局に骨をうずめるんでしょうか? それともフリーになって大ブレイクとか?
A:及川はたぶん、いまの局でずっと働くことでしょう。ただ、ちょっと地方局におネエっぽいのがいるとキー局で話題になるかもですが。やっと得た職なので、自分の居場所として大事にしていくと思います。
Q. 最後に、ちるちるユーザーのみなさんにひとことお願いします!
A:まだまだ拙く未熟です。精進いたしますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
このコーナーに取り上げていただき、とてもうれしかったです。どうもありがとうございました。
電子書籍作成・販売のプラットフォーム『ブクログのパブー』で、『あの日、校舎の階段で』の続き、短篇の『プラネタリウム』を販売しております。
こちらはチャリティ作品となり、売り上げはすべて日本赤十字を通じて東日本大震災の義援金となります。過去、ブログに載せていたものですが、もしもよかったら、よろしくお願いいたします。
"電撃大賞銀賞受賞作『はたらく魔王さま!』和ヶ原聡司先生インタビュー!
■気になるカバーのデキは?
――イラストについてお聞きします。まず、ご覧になった率直な感想を聞かせてください。
実際に上がってきたキャラクターデザインの絵を見て「負けた!」と思いました。「俺はこの絵が見えてなかった!」と。特に千穂については、こんなにかわいいキャラクターを想定していませんでした。他の3人については、細かく指定をしたのである程度思っていた通りだったのですが、やはり僕の頭では思い浮かばないようなデザインになっていましたね。魔王がものすごくカッコよくて、「もっとカッコ悪くしてください」と、普通で考えたらあまりないであろうお願いをしました。あとは、着ているものも安っぽくしてくださいと。彼らは庶民派なので(笑)。
――カバーイラストについてはどうですか。
完璧以上ですね。最初にラフをもらった時に「スゲーのきた!」と驚きました。
――すでに挿絵の作業は進んでいるとは思うのですが、先生がイラスト化してほしいシーンはどこですか?
大家さんをイラスト化してほしいんですよ。他のキャラクターは、ある程度カッコよかったりかわいかったりと想像がつくんですが、俺以外の人が大家さんを描いたらどうなるんだろうという興味があります。
――執筆している時点で、キャラクターのデザインは頭の中にあったんですか?
魔王以外はありました。魔王は、無個性な人間にしようと考えていたので。主人公ということもあったので、親しみやすさを考えてとことん地味に書こうと思いました。いそうなんだけれど、明日になったら忘れてもいいかなというような。魔王だけは最後まで自分の中に絵がありませんでした。“ユニシロ(作中に登場する衣類店)の服を着ている、中肉中背の20代の若者”ぐらいのビジョンがあっただけです。
――作中で、好きなキャラクターを教えてもらってもいいですか?
作者なので全員好きなのですが……強いて挙げるならアルシエルですね。全員の中で、コイツが一番理想と現実の狭間で苦しんでいると思うんです。申し訳ないとは思いつつも、それを書くのがものすごく楽しいんです(笑)。勇者もその枠にあてはまると思うんですが、理想と現実の狭間で苦悩しながら生きている人って、とても魅力的なんです。自分で書く意味でも、アルシエルとエミリアは好きなキャラクターです。
――モデルになったキャラクターはいるんですか?
唯一、アルシエルにだけ現実のモデルがいます。芝居仲間なのですが、本当にいい芝居をするんですよ。書いていて困った時には、彼ならどうするかなと考えました。アルシエルの身長が高いのも彼の影響なんですよ。生真面目なんですけど、冗談がわからないタイプではなく、すごく器用なんです。
――そのままですね(笑)。
そうなんです(笑)。あとはモデルになった人はいないですね……。大家さんに、『ハウルの動く城』の荒れ地の魔女のようなイメージはありましたが。ゴージャスで、明らかに趣味が悪いんだけど、なぜか気品が漂うような。
――影響を受けた作品があれば教えてもらえますか?
浅田次郎さんの『シェエラザード』です。もともと浅田次郎さんが好きだったのですが、この本を読んだ時にどんでん返しとキャラの配置が神がかってるなと思ったんです。何かを作る時には、まず浅田次郎さんの本を読んで自分を奮起します。『蒼穹の昴』や『日輪の遺産』も好きですね。固いものもコメディタッチのものも、1人称のものも3人称のものも作風も豊富なんです。元自衛官の方なので、エッセイ本もかなり派手でおもしろいです。
――最初に浅田次郎さんの本を読んだのはいつごろだったんですか?
高校2~3年生か大学生ぐらいのころでしょうか。本当に衝撃的でした。
――他に影響を受けた作品はありますか?
『ナルニア国物語』ですね。母が好きで、初版本を持っているんです。それを小学生ぐらいのころに読んで、ファンタジーの下地ができたかなと思います。今思えばかなり影響を受けましたね。必ずしも正義の味方が悪いやつを倒すだけでないというのを、『ナルニア国物語』で初めて知りました。
あとは、『鋼の錬金術師』です。世界観の作り込みが半端ないなと思うんです。たとえば、コマに描かれてはいないんだけれど、その後ろにはきっと汽車が走っていて、その汽車を作った人間が作者の中に存在しているんだろうなと。この建物を建てた建築士はどういう学校に通っていたのかとか、その学校はどんな制度なのかとか。ファンタジー世界でありながら車があったり、錬金術が発達していたり。それがすごいなと思いますね。
――電撃文庫を知ったのはどんな作品からですか?
祭紀りゅーじさんの『テイルズオブデスティニー ルーティのルール』で電撃文庫を知りました。その後に友だちから勧められて『キノの旅』を買って読んだんです。あとは『狼と香辛料』もとても好きな作品です。やっぱりファンタジーが好きなんだと思います。
――それでは最後に、読者へのメッセージをお願いします。
読者の皆さんの人生から、少しだけお時間を頂戴(ちょうだい)します。アルバイト暮らしの魔王たちが、それに見合う何かをお返しできれば幸いです。
"
電撃大賞銀賞受賞作『はたらく魔王さま!』和ヶ原聡司先生インタビュー!
■気になるカバーのデキは?
――イラストについてお聞きします。まず、ご覧になった率直な感想を聞かせてください。
実際に上がってきたキャラクターデザインの絵を見て「負けた!」と思いました。「俺はこの絵が見えてなかった!」と。特に千穂については、こんなにかわいいキャラクターを想定していませんでした。他の3人については、細かく指定をしたのである程度思っていた通りだったのですが、やはり僕の頭では思い浮かばないようなデザインになっていましたね。魔王がものすごくカッコよくて、「もっとカッコ悪くしてください」と、普通で考えたらあまりないであろうお願いをしました。あとは、着ているものも安っぽくしてくださいと。彼らは庶民派なので(笑)。
――カバーイラストについてはどうですか。
完璧以上ですね。最初にラフをもらった時に「スゲーのきた!」と驚きました。
――すでに挿絵の作業は進んでいるとは思うのですが、先生がイラスト化してほしいシーンはどこですか?
大家さんをイラスト化してほしいんですよ。他のキャラクターは、ある程度カッコよかったりかわいかったりと想像がつくんですが、俺以外の人が大家さんを描いたらどうなるんだろうという興味があります。
――執筆している時点で、キャラクターのデザインは頭の中にあったんですか?
魔王以外はありました。魔王は、無個性な人間にしようと考えていたので。主人公ということもあったので、親しみやすさを考えてとことん地味に書こうと思いました。いそうなんだけれど、明日になったら忘れてもいいかなというような。魔王だけは最後まで自分の中に絵がありませんでした。“ユニシロ(作中に登場する衣類店)の服を着ている、中肉中背の20代の若者”ぐらいのビジョンがあっただけです。
――作中で、好きなキャラクターを教えてもらってもいいですか?
作者なので全員好きなのですが……強いて挙げるならアルシエルですね。全員の中で、コイツが一番理想と現実の狭間で苦しんでいると思うんです。申し訳ないとは思いつつも、それを書くのがものすごく楽しいんです(笑)。勇者もその枠にあてはまると思うんですが、理想と現実の狭間で苦悩しながら生きている人って、とても魅力的なんです。自分で書く意味でも、アルシエルとエミリアは好きなキャラクターです。
――モデルになったキャラクターはいるんですか?
唯一、アルシエルにだけ現実のモデルがいます。芝居仲間なのですが、本当にいい芝居をするんですよ。書いていて困った時には、彼ならどうするかなと考えました。アルシエルの身長が高いのも彼の影響なんですよ。生真面目なんですけど、冗談がわからないタイプではなく、すごく器用なんです。
――そのままですね(笑)。
そうなんです(笑)。あとはモデルになった人はいないですね……。大家さんに、『ハウルの動く城』の荒れ地の魔女のようなイメージはありましたが。ゴージャスで、明らかに趣味が悪いんだけど、なぜか気品が漂うような。
――影響を受けた作品があれば教えてもらえますか?
浅田次郎さんの『シェエラザード』です。もともと浅田次郎さんが好きだったのですが、この本を読んだ時にどんでん返しとキャラの配置が神がかってるなと思ったんです。何かを作る時には、まず浅田次郎さんの本を読んで自分を奮起します。『蒼穹の昴』や『日輪の遺産』も好きですね。固いものもコメディタッチのものも、1人称のものも3人称のものも作風も豊富なんです。元自衛官の方なので、エッセイ本もかなり派手でおもしろいです。
――最初に浅田次郎さんの本を読んだのはいつごろだったんですか?
高校2~3年生か大学生ぐらいのころでしょうか。本当に衝撃的でした。
――他に影響を受けた作品はありますか?
『ナルニア国物語』ですね。母が好きで、初版本を持っているんです。それを小学生ぐらいのころに読んで、ファンタジーの下地ができたかなと思います。今思えばかなり影響を受けましたね。必ずしも正義の味方が悪いやつを倒すだけでないというのを、『ナルニア国物語』で初めて知りました。
あとは、『鋼の錬金術師』です。世界観の作り込みが半端ないなと思うんです。たとえば、コマに描かれてはいないんだけれど、その後ろにはきっと汽車が走っていて、その汽車を作った人間が作者の中に存在しているんだろうなと。この建物を建てた建築士はどういう学校に通っていたのかとか、その学校はどんな制度なのかとか。ファンタジー世界でありながら車があったり、錬金術が発達していたり。それがすごいなと思いますね。
――電撃文庫を知ったのはどんな作品からですか?
祭紀りゅーじさんの『テイルズオブデスティニー ルーティのルール』で電撃文庫を知りました。その後に友だちから勧められて『キノの旅』を買って読んだんです。あとは『狼と香辛料』もとても好きな作品です。やっぱりファンタジーが好きなんだと思います。
――それでは最後に、読者へのメッセージをお願いします。
読者の皆さんの人生から、少しだけお時間を頂戴(ちょうだい)します。アルバイト暮らしの魔王たちが、それに見合う何かをお返しできれば幸いです。
"電撃大賞銀賞受賞作『はたらく魔王さま!』和ヶ原聡司先生インタビュー!
■こだわりは、部屋の描写
――作中でのお気に入りのシーンを教えてください。
この話を書くと決めた時に、最初に思いついたのが最後のバトルシーンでした。後ろで何かが崩れているところで戦いたいという、漠然としたイメージがあったんです。平坦な場所で剣と魔法で戦うのではなく、せっかく人外の存在同士で戦うので、もっと立体的に動き回らせたかったんですよ。作中の場所を選んだのは、縦だけでなく横にも動きまわれるからでした。
――なるほど。あのバトルシーンのイメージは最初からあったんですね。
ただ、バトルシーンは、応募段階では反省の多かったシーンでもあります。選評でもバトルシーンの描写については指摘を頂きましたし……。自分でも納得の評価でしたね。お気に入りのシーンは、勇者エミリアが友だちの家に泊まったシーンです。作中で、過去や家族関係、主義主張が明らかになっているのはエミリアの友だちである彼女だけなんですよ。
――阪神大震災の話題が出てきますよね。
自分が生きていた中で阪神大震災というのは、とてもショッキングな事件だったんです。自分が生きている間に、大勢の方が亡くなるような事件が起こったというのが忘れられませんでした。飲み会の時に、神戸出身の友人がポロっと言ったんですよ。「みんな地震のことを聞いてくる。それがものすごくイヤだった」って。これを書く前から、その言葉がずっと心の中に残っていて、この発想はなかったなと衝撃を受けました。ずっと一緒に芝居をやっていたやつなんですが、やっぱり現場で「神戸出身です」というと周りから地震について聞かれるんですよ。そのたびに、ずっとこう思っていたんだ……と。この作品の中で唯一、社会的な問題を取り入れた部分ですね。
――友だちの家に泊まるシーンでは、部屋の描写がすごく細かいなと思いました。
女性の生活空間をリアルに描いてみたかったという思いもあったんです。男の部屋って、意外とディテールが必要ないんですよ。枕もとに飲んだ空き缶が落ちていたり、積み上がっているマンガの本が崩れてきたり、一貫性があんまりない。なので男の部屋はいくらでも書けるんですが、きちんとした女性の部屋って意外と書きづらくて。そこをリアルに書けるかどうかで、僕の作品の女性描写がうまく行くかどうかが決まるかなと思うぐらいの気合いを入れました。
――そこまでですか!?
一番こだわったのは、ボディソープの位置です(笑)。友人たちと集まった時に、女性の部屋って男の部屋に比べて、水周りがとにかくキレイだなと感じたんですよ。部屋が散らかっている人もいるんですが、水周りだけはキレイにしているんですよね。でも逆に、メチャクチャ整頓されている部屋って男性の部屋なんです。そんな発見がありました。なので、部屋の描写はお気に入りです。魔王城の中の描写にもかなり力を入れましたね。細かく描写できなかったのは、エミリアの部屋ぐらいでしょうか。
――今後に期待ということですね。エミリアはいいところに住んでいるという設定なので、部屋もキレイそうですが……。
作中では書いていないのですが、彼女が住んでいるのはワケあり物件なんです。永福町って急行停車駅なので、いいマンションが安いはずがないんですよ。実はエミリア以外に住人がいて……って幽霊なんですけど、その幽霊に日本での生活を教えてもらったという。それでワケあり物件だけど、5万で住んでいると。魔王と出会うまでの1年を、短編で書けたりしたら面白いかな……と考えています。
――5万は安いですね(笑)。
実際、ワケあり物件の相場も調べてみたんですよ。1等地のマンションなんですが、周りが20万前後なのに1つだけ7万というのがあって。
――それは安すぎですね!
明らかに何かあると思うじゃないですか! それを見て、「あ、こういうことなんだな……」と納得しました。他にも4LDKで家賃6万とか。これは郊外にあったんですが、両脇の部屋は普通に20万ぐらいするのに、そこだけ異様に安いんですよ。
――実際に見に行ったりしたことは……。
ないですね。怖いじゃないですか……。
――ですよね……。
実際に不動産を調べていたのは、この作品を書く前だったんですけどね。あと、作品を書いている間に妹が1人暮らしを始めたんです。その過程が作品を書くにあたってプラスになっていますね。
――他にこだわりのポイントはありますか?
魔王たちの貧乏描写もかなりこだわっています。たとえば、魔王の愛車である自転車のデュラハン号なんですが、一番安いシティサイクルって変速機がついていないんですよ。カゴはプラスチックで、後ろの荷台がなくて、スタンドは片側なんです。これが絶対条件なんです。これぐらいのレベルで、ようやくドン・キホーテで7,980円ぐらいで買えますね。
――それも調べたんですか?
実際にリサーチしました。西友のような量販店から、ホームセンター、ドン・キホーテあたりをうろついて。一番安かったのは、特価で売ってた5,980円だったんです。意外なことにママチャリだったんですが。ただ、特価とかセールとかは男性だと発見できないと考えて、設定を7,980円にしました。
――自転車以外にも調べたものはあったんですか?
調べたというのとは少し違うのですが、衣類の値段相応の柄にはこだわりましたね。安売り店にはそれぞれの柄があるので、イラストを描いてもらう際に、洗濯物を描くシーンがあったら、こういう柄にしてほしいという要望を出しました。他にもアパートの構造を調べるために、あちこち周りましたね。家具なども、直接畳の上に置くと痛めてしまって敷金礼金を取られてしまうのでダンボールを敷くとか、家を傷ませない工夫は調べました。他には、リサイクルセンターに行って、使い込まれた道具はどういう風になるのかとか。フリーマーケットにも行きました。使い古されたゴミ箱には、なぜかガムテープの跡があるんですよ。
――調べ物の量がすごいですね。実際に作品を書くと決めてから調べたんですか?
ある程度は経験で書いていますが、記憶があやふやなところは確かめに行ったりしました。
――執筆期間は3カ月とのことでしたが、その間に調べたんですか?
そうですね。ただ、友人などはそんなに遠くに住んでいるわけではないので、遊びに行く体でこっそりいろいろチェックしました。
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電撃大賞銀賞受賞作『はたらく魔王さま!』和ヶ原聡司先生インタビュー!
■こだわりは、部屋の描写
――作中でのお気に入りのシーンを教えてください。
この話を書くと決めた時に、最初に思いついたのが最後のバトルシーンでした。後ろで何かが崩れているところで戦いたいという、漠然としたイメージがあったんです。平坦な場所で剣と魔法で戦うのではなく、せっかく人外の存在同士で戦うので、もっと立体的に動き回らせたかったんですよ。作中の場所を選んだのは、縦だけでなく横にも動きまわれるからでした。
――なるほど。あのバトルシーンのイメージは最初からあったんですね。
ただ、バトルシーンは、応募段階では反省の多かったシーンでもあります。選評でもバトルシーンの描写については指摘を頂きましたし……。自分でも納得の評価でしたね。お気に入りのシーンは、勇者エミリアが友だちの家に泊まったシーンです。作中で、過去や家族関係、主義主張が明らかになっているのはエミリアの友だちである彼女だけなんですよ。
――阪神大震災の話題が出てきますよね。
自分が生きていた中で阪神大震災というのは、とてもショッキングな事件だったんです。自分が生きている間に、大勢の方が亡くなるような事件が起こったというのが忘れられませんでした。飲み会の時に、神戸出身の友人がポロっと言ったんですよ。「みんな地震のことを聞いてくる。それがものすごくイヤだった」って。これを書く前から、その言葉がずっと心の中に残っていて、この発想はなかったなと衝撃を受けました。ずっと一緒に芝居をやっていたやつなんですが、やっぱり現場で「神戸出身です」というと周りから地震について聞かれるんですよ。そのたびに、ずっとこう思っていたんだ……と。この作品の中で唯一、社会的な問題を取り入れた部分ですね。
――友だちの家に泊まるシーンでは、部屋の描写がすごく細かいなと思いました。
女性の生活空間をリアルに描いてみたかったという思いもあったんです。男の部屋って、意外とディテールが必要ないんですよ。枕もとに飲んだ空き缶が落ちていたり、積み上がっているマンガの本が崩れてきたり、一貫性があんまりない。なので男の部屋はいくらでも書けるんですが、きちんとした女性の部屋って意外と書きづらくて。そこをリアルに書けるかどうかで、僕の作品の女性描写がうまく行くかどうかが決まるかなと思うぐらいの気合いを入れました。
――そこまでですか!?
一番こだわったのは、ボディソープの位置です(笑)。友人たちと集まった時に、女性の部屋って男の部屋に比べて、水周りがとにかくキレイだなと感じたんですよ。部屋が散らかっている人もいるんですが、水周りだけはキレイにしているんですよね。でも逆に、メチャクチャ整頓されている部屋って男性の部屋なんです。そんな発見がありました。なので、部屋の描写はお気に入りです。魔王城の中の描写にもかなり力を入れましたね。細かく描写できなかったのは、エミリアの部屋ぐらいでしょうか。
――今後に期待ということですね。エミリアはいいところに住んでいるという設定なので、部屋もキレイそうですが……。
作中では書いていないのですが、彼女が住んでいるのはワケあり物件なんです。永福町って急行停車駅なので、いいマンションが安いはずがないんですよ。実はエミリア以外に住人がいて……って幽霊なんですけど、その幽霊に日本での生活を教えてもらったという。それでワケあり物件だけど、5万で住んでいると。魔王と出会うまでの1年を、短編で書けたりしたら面白いかな……と考えています。
――5万は安いですね(笑)。
実際、ワケあり物件の相場も調べてみたんですよ。1等地のマンションなんですが、周りが20万前後なのに1つだけ7万というのがあって。
――それは安すぎですね!
明らかに何かあると思うじゃないですか! それを見て、「あ、こういうことなんだな……」と納得しました。他にも4LDKで家賃6万とか。これは郊外にあったんですが、両脇の部屋は普通に20万ぐらいするのに、そこだけ異様に安いんですよ。
――実際に見に行ったりしたことは……。
ないですね。怖いじゃないですか……。
――ですよね……。
実際に不動産を調べていたのは、この作品を書く前だったんですけどね。あと、作品を書いている間に妹が1人暮らしを始めたんです。その過程が作品を書くにあたってプラスになっていますね。
――他にこだわりのポイントはありますか?
魔王たちの貧乏描写もかなりこだわっています。たとえば、魔王の愛車である自転車のデュラハン号なんですが、一番安いシティサイクルって変速機がついていないんですよ。カゴはプラスチックで、後ろの荷台がなくて、スタンドは片側なんです。これが絶対条件なんです。これぐらいのレベルで、ようやくドン・キホーテで7,980円ぐらいで買えますね。
――それも調べたんですか?
実際にリサーチしました。西友のような量販店から、ホームセンター、ドン・キホーテあたりをうろついて。一番安かったのは、特価で売ってた5,980円だったんです。意外なことにママチャリだったんですが。ただ、特価とかセールとかは男性だと発見できないと考えて、設定を7,980円にしました。
――自転車以外にも調べたものはあったんですか?
調べたというのとは少し違うのですが、衣類の値段相応の柄にはこだわりましたね。安売り店にはそれぞれの柄があるので、イラストを描いてもらう際に、洗濯物を描くシーンがあったら、こういう柄にしてほしいという要望を出しました。他にもアパートの構造を調べるために、あちこち周りましたね。家具なども、直接畳の上に置くと痛めてしまって敷金礼金を取られてしまうのでダンボールを敷くとか、家を傷ませない工夫は調べました。他には、リサイクルセンターに行って、使い込まれた道具はどういう風になるのかとか。フリーマーケットにも行きました。使い古されたゴミ箱には、なぜかガムテープの跡があるんですよ。
――調べ物の量がすごいですね。実際に作品を書くと決めてから調べたんですか?
ある程度は経験で書いていますが、記憶があやふやなところは確かめに行ったりしました。
――執筆期間は3カ月とのことでしたが、その間に調べたんですか?
そうですね。ただ、友人などはそんなに遠くに住んでいるわけではないので、遊びに行く体でこっそりいろいろチェックしました。
"電撃大賞銀賞受賞作『はたらく魔王さま!』和ヶ原聡司先生インタビュー!
小説『はたらく魔王さま!』で、第17回電撃小説大賞銀賞を受賞した、和ヶ原聡司先生のインタビューを掲載する。
『はたらく魔王さま!』は、世界征服まであと一歩だった異世界の魔王が、日本の東京・笹塚に飛ばされてしまい、ファーストフード店でアルバイトをしながらの貧乏生活に悪戦苦闘する庶民派ファンタジー作品。魔王を追って日本にやってきた勇者エミリアなど、魔王を取り巻くキャラクターも個性派ぞろいだ。
電撃オンラインでは、この作品の著者・和ヶ原聡司先生にインタビューを行った。作品へのこだわりや入念な下調べなど、さまざまなお話が聞けたので、ぜひ作品とともにチェックしてほしい。
■働くことへのポジティブイメージを
――まずは、この作品を書こうと思ったキッカケを教えてもらえますか?
当初、このもとになるお話を、自分のWebサイトで連載していたんです。たまたま同じ趣味を持っていた友人たちと、“魔王と勇者”をテーマにした物語を作ろうという話になって。それが好評だったので、電撃大賞の応募時期が合ったこともあり、応募に至りました。
――庶民派の魔王と勇者という着眼点が、とてもおもしろいなと思いました。
“なぜ魔王は世界征服をしようと思うんだろう”というのが、わりと昔からの疑問だったんです。人間だったら相手の国を攻めて資源や産業を奪うなどといった理由があるのですが、魔物が人間世界を襲うことになんの意味があるんだろうと。それがそもそもの始まりで、魔王はいつも何を食べているんだろうとか、魔王城は誰が建てたんだろうとか、そういうことを考え始めてから、魔王を主人公にしようと考えました。
――小説を書いたのは、これが初になるのでしょうか?
オリジナルは初めてですね。賞に応募したのも初めてです。
――初めて小説を書くにあたって、苦労はありませんでしたか?
書きたいことを抑えるのに苦労しました。サイトでは、主に2次創作をやっていたのですが、オリジナルを作るとなると、そこに自分の思想がどうしても入ってしまうんです。魔王たちのアルバイトへの取り組み方などにしても、セリフの流れがうっかり説教くさくなってしまったりすることがあるわけです。なので、あまり自分が言いたいことばかり詰め込みすぎないようにするのは苦労しました。少しでも自分の主張が行きすぎると話に詰まってしまいましたね。
――執筆期間はどれくらいだったのでしょうか。
3カ月ぐらいでしょうか。サイトに載せていたものがこれの半分以下だったので、加筆・訂正するのに1カ月、その時に規定枚数を越えていたのでそれを修正するのに半月ほどでした。締切は4月10日だったのですが、待たずに2月ぐらいに出してしまいました。
――早いですね!
1人何作出してもいいということだったので、残り2カ月でもう1本出そうと思ったんです。ちょっと無理でしたが(笑)。
――そちらは短編だったんですか?
いえ、長編ですね。70枚ぐらい書いたところで、うまく行かずに力尽きました。
――ちなみに、どんな話だったんですか?
時代劇でした。江戸時代に、同心と妖怪のコンビが事件を解決していくような作品です。今でも温めてはいるんですが、全然話が進まないですね。
――授賞式の時の気持ちを教えてください。
負けてなるものかと思っていました。芝居をやっていた過去がありまして、人前に立つのはこの中で一番慣れているのは俺のはずだ! と。結局開始早々負けましたが(笑)。式には、名前を知っている作家さんたちがたくさんいらっしゃったので、緊張してずっと気張っていました。
――作品を読んだ第一印象として、和ヶ原先生はバイト経験が豊富な方なのかなと思ったのですが、いかがですか?
主人公たちにアルバイトをさせようという発想はあったのですが、そう多くの職種を渡り歩いたわけではありません。大半が飲食業でした。ですが、芝居仲間のバイトの話をよく聞く機会があったんです。そういった話の中から、登場させるバイトを考え、書くにあたっては実際にそのアルバイトをしている友人から話を聞きました。
――ご友人の実体験にもとづいていたんですね。テレアポの描写がすごくリアルで驚きました。
あれはすごい偶然だったんです。受賞が決まった後も、テレアポの情報が薄かったんですが、友人を介して携帯電話会社のテレアポをしている方のお話を聞く機会に恵まれ、その人から詳しい話を聞くことができたんです。それで、著者校正の段階で修正を加えました。その出会いがなかったら、ここまで書けなかったなと思います。僕はオフィスワークをやったことがないので、タイムカードの切り方から、自分のデスクの様子などまで、何もわからなかったんですよ。なので、とても貴重な出会いでしたね。
――著者校正の段階で、他に修正した部分はあるんですか?
最初と最後の部分でしょうか。勇者エミリアとの出会いと、後半にエミリアが傘をくれるシーンです。この作品は、バイトの描写のリアリティなどを評価していただいているのですが、その出会いのリアリティだけがまったくなかったんです。なのでその出会いを修正した結果、最後の部分も変わったという感じです。あとは、店長の性別ですね。
――え、この本では女性ですよね? もとは男性だったんですか?
魔王の兄貴分のような感じで配置していたんですが、店長が男性である必然性がなくなってしまい、男性と女性のバランスを取るために女性にしたらどうかとやってみたんです。うまく主人公への的確なアドバイザーになってくれたので、変更しました。店長を活躍させてみたいんですが、編集さんからダメだと言われるんですよ(笑)。
――大家さんも素性が明かされませんが、これも応募段階からだったのでしょうか?
そうですね。いやらしい話になるのですが、応募段階で2巻以降も続けられるような作品になればという下心もあったんです。なので、将来的にこの人が何かできたらいいなと考えていました。『刑事コロンボ』の“ウチのカミさん”のような感じで、はっきりとは出ないけど、存在感があるようなポジションのキャラクターですね。
――物語の今後の展開について少し教えてもらえますか?
今後は、魔王や勇者が日本社会で立身出世していく様を書きたいなと思っています。ファンタジーと日本の現実をうまくミックスしていきたいですね。魔王が異世界に、マグロナルド1号店を出したりとか(笑)。
――アルバイトストーリーが進んでいくという感じなんですね。
アルバイトばかりですと単調になってしまうので、他のことも盛り込んでいきたいと思っています。巻を進めることができたら、“働くとはどういうことか”ということを魔王が悟っていくというのもおもしろいですね。魔王には半分主婦のようになっている、アルシエルという部下がいるのですが、こういう風に、現実の家族の立場を彼らにあてはめて描いていきたいなと思っています。これを読んで、お父さんとお母さんがお互いの苦労をわかってもらえればうれしいですね(笑)。
――子どもも親の苦労がわかるかもしれないですね(笑)。
主な読者層は中高生の皆さんかと思うのですが、今の時代は働くことへのネガティブイメージがネットなどから入ってきやすいと思うんです。なので、ポジティブなイメージを発信できたらいいなと……今考えました(笑)。
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電撃大賞銀賞受賞作『はたらく魔王さま!』和ヶ原聡司先生インタビュー!
小説『はたらく魔王さま!』で、第17回電撃小説大賞銀賞を受賞した、和ヶ原聡司先生のインタビューを掲載する。
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『はたらく魔王さま!』は、世界征服まであと一歩だった異世界の魔王が、日本の東京・笹塚に飛ばされてしまい、ファーストフード店でアルバイトをしながらの貧乏生活に悪戦苦闘する庶民派ファンタジー作品。魔王を追って日本にやってきた勇者エミリアなど、魔王を取り巻くキャラクターも個性派ぞろいだ。
電撃オンラインでは、この作品の著者・和ヶ原聡司先生にインタビューを行った。作品へのこだわりや入念な下調べなど、さまざまなお話が聞けたので、ぜひ作品とともにチェックしてほしい。
■働くことへのポジティブイメージを
――まずは、この作品を書こうと思ったキッカケを教えてもらえますか?
当初、このもとになるお話を、自分のWebサイトで連載していたんです。たまたま同じ趣味を持っていた友人たちと、“魔王と勇者”をテーマにした物語を作ろうという話になって。それが好評だったので、電撃大賞の応募時期が合ったこともあり、応募に至りました。
――庶民派の魔王と勇者という着眼点が、とてもおもしろいなと思いました。
“なぜ魔王は世界征服をしようと思うんだろう”というのが、わりと昔からの疑問だったんです。人間だったら相手の国を攻めて資源や産業を奪うなどといった理由があるのですが、魔物が人間世界を襲うことになんの意味があるんだろうと。それがそもそもの始まりで、魔王はいつも何を食べているんだろうとか、魔王城は誰が建てたんだろうとか、そういうことを考え始めてから、魔王を主人公にしようと考えました。
――小説を書いたのは、これが初になるのでしょうか?
オリジナルは初めてですね。賞に応募したのも初めてです。
――初めて小説を書くにあたって、苦労はありませんでしたか?
書きたいことを抑えるのに苦労しました。サイトでは、主に2次創作をやっていたのですが、オリジナルを作るとなると、そこに自分の思想がどうしても入ってしまうんです。魔王たちのアルバイトへの取り組み方などにしても、セリフの流れがうっかり説教くさくなってしまったりすることがあるわけです。なので、あまり自分が言いたいことばかり詰め込みすぎないようにするのは苦労しました。少しでも自分の主張が行きすぎると話に詰まってしまいましたね。
――執筆期間はどれくらいだったのでしょうか。
3カ月ぐらいでしょうか。サイトに載せていたものがこれの半分以下だったので、加筆・訂正するのに1カ月、その時に規定枚数を越えていたのでそれを修正するのに半月ほどでした。締切は4月10日だったのですが、待たずに2月ぐらいに出してしまいました。
――早いですね!
1人何作出してもいいということだったので、残り2カ月でもう1本出そうと思ったんです。ちょっと無理でしたが(笑)。
――そちらは短編だったんですか?
いえ、長編ですね。70枚ぐらい書いたところで、うまく行かずに力尽きました。
――ちなみに、どんな話だったんですか?
時代劇でした。江戸時代に、同心と妖怪のコンビが事件を解決していくような作品です。今でも温めてはいるんですが、全然話が進まないですね。
――授賞式の時の気持ちを教えてください。
負けてなるものかと思っていました。芝居をやっていた過去がありまして、人前に立つのはこの中で一番慣れているのは俺のはずだ! と。結局開始早々負けましたが(笑)。式には、名前を知っている作家さんたちがたくさんいらっしゃったので、緊張してずっと気張っていました。
――作品を読んだ第一印象として、和ヶ原先生はバイト経験が豊富な方なのかなと思ったのですが、いかがですか?
主人公たちにアルバイトをさせようという発想はあったのですが、そう多くの職種を渡り歩いたわけではありません。大半が飲食業でした。ですが、芝居仲間のバイトの話をよく聞く機会があったんです。そういった話の中から、登場させるバイトを考え、書くにあたっては実際にそのアルバイトをしている友人から話を聞きました。
――ご友人の実体験にもとづいていたんですね。テレアポの描写がすごくリアルで驚きました。
あれはすごい偶然だったんです。受賞が決まった後も、テレアポの情報が薄かったんですが、友人を介して携帯電話会社のテレアポをしている方のお話を聞く機会に恵まれ、その人から詳しい話を聞くことができたんです。それで、著者校正の段階で修正を加えました。その出会いがなかったら、ここまで書けなかったなと思います。僕はオフィスワークをやったことがないので、タイムカードの切り方から、自分のデスクの様子などまで、何もわからなかったんですよ。なので、とても貴重な出会いでしたね。
――著者校正の段階で、他に修正した部分はあるんですか?
最初と最後の部分でしょうか。勇者エミリアとの出会いと、後半にエミリアが傘をくれるシーンです。この作品は、バイトの描写のリアリティなどを評価していただいているのですが、その出会いのリアリティだけがまったくなかったんです。なのでその出会いを修正した結果、最後の部分も変わったという感じです。あとは、店長の性別ですね。
――え、この本では女性ですよね? もとは男性だったんですか?
魔王の兄貴分のような感じで配置していたんですが、店長が男性である必然性がなくなってしまい、男性と女性のバランスを取るために女性にしたらどうかとやってみたんです。うまく主人公への的確なアドバイザーになってくれたので、変更しました。店長を活躍させてみたいんですが、編集さんからダメだと言われるんですよ(笑)。
――大家さんも素性が明かされませんが、これも応募段階からだったのでしょうか?
そうですね。いやらしい話になるのですが、応募段階で2巻以降も続けられるような作品になればという下心もあったんです。なので、将来的にこの人が何かできたらいいなと考えていました。『刑事コロンボ』の“ウチのカミさん”のような感じで、はっきりとは出ないけど、存在感があるようなポジションのキャラクターですね。
――物語の今後の展開について少し教えてもらえますか?
今後は、魔王や勇者が日本社会で立身出世していく様を書きたいなと思っています。ファンタジーと日本の現実をうまくミックスしていきたいですね。魔王が異世界に、マグロナルド1号店を出したりとか(笑)。
――アルバイトストーリーが進んでいくという感じなんですね。
アルバイトばかりですと単調になってしまうので、他のことも盛り込んでいきたいと思っています。巻を進めることができたら、“働くとはどういうことか”ということを魔王が悟っていくというのもおもしろいですね。魔王には半分主婦のようになっている、アルシエルという部下がいるのですが、こういう風に、現実の家族の立場を彼らにあてはめて描いていきたいなと思っています。これを読んで、お父さんとお母さんがお互いの苦労をわかってもらえればうれしいですね(笑)。
――子どもも親の苦労がわかるかもしれないですね(笑)。
主な読者層は中高生の皆さんかと思うのですが、今の時代は働くことへのネガティブイメージがネットなどから入ってきやすいと思うんです。なので、ポジティブなイメージを発信できたらいいなと……今考えました(笑)。






